NG会話
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。ナンパであれ真面目な婚活であれ、異性と初めて会った時は、まずお茶を飲みながら会話しますよね。人の個性はそれぞれなので、これを話すと絶対成功するというネタはありませんが、これを話すと絶対失敗するというネタは存在します」
「NG会話、ってやつだな」
「その1、政治の話題、宗教の話題、きのこたけのこ戦争など個人の信条に深く関わる話題」
「そんなの、きのこ派に決まってるよな!」
「え? わたくしは、たけのこ派ですが……」
「(何となく気まずい空気)」
「こうならないよう注意しましょう。NG会話その2、下ネタ」
「あー、わかる。俺も失敗した経験あるよ」
「男同士なら気軽に笑える下ネタでも、女性にとっては不快なものですし、一歩間違うとセクハラ扱いされてしまいます。NG会話その3、自慢話。特にモテ自慢は禁物です」
「そうか? モテない男よりも、モテる男の方が印象いいのでは?」
「だからといって、自分から積極的にモテ男アピールすると、『遊び人なんだな』『本気じゃなさそう』と思われてしまいます。一夜の遊びならともかく、相手と本気で恋愛したいなら、モテ自慢は絶対に避けてください」
「なら逆に、モテないアピールすると株が上がるのか?」
「それも微妙かと……」
「そうか……難しいな……」
「個人的には、モテないアピールよりも、初めてアピールが有効だと思いますぞ」「初めての交際とか、初めてのキスとか?」
「それだと2回目以降が嘘になるので、『こうして並んで歩くのが夢だった』とか『こんなに優しく手を握られたの初めて』とか、そういう方向性がよろしいかと」
「相手がオンリーワンであることを伝えるわけだな」
「はい。交際経験が豊富でも、これなら嘘ではありませんからね。ピロートークでぜひ活用してください」
「まずピローへ行くのが難しいんだがな……」
「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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