マイタイ
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。今回はデートにオススメの、見た目重視なカクテルをご紹介しましょう」
「あれ、慰謝料の話は?」
「さすがに趣旨違いだと言われたのでやめておきます。機会があれば、いずれまた。それより今日は、楽しい話をしましょうぞ」
「わかったよ」
「お酒は味で選ぶものですが、味がよくわからない場合は、見た目のインパクトで選ぶのもアリでございます。まずオススメなのが『ブルー・ハワイ』。ベースはラムですが、碧い海のような色合いですので、インスタ映え待ったなしでございます。一口飲めばトロピカル気分!」
「ブルー・ハワイって、今までかき氷だと思ってたけど、そういうカクテルもあるんだなぁ」
「はい、バーに行ったら是非ご注文を。続いてのオススメは『ピニャ・コラーダ』。スペイン語でパイナップルの生い茂る峠、という意味です。名前の通り、パイナップルジュース、ラム、ココナッツミルクが材料でして、乳白色をしておりますぞ。ラムをウォッカにすると『チチ』でございますが、どちらもミルクの味がして、お酒に弱い方でも比較的飲みやすいでしょう」
「初心者にとってそこは重要だよな」
「そして、最後にオススメするのは『マイタイ』。タヒチの言葉で最高を意味する、トロピカル・カクテルの女王ですぞ。色は琥珀色でございます。やはりベースはラムで、パイナップルのスライスが添えられている場合が多いですな」
「意味が最高って、なんかオシャレだな!」
「ええ、迷った場合はマイタイを頼めば間違いないと思います。なお語感が似ておりますが、タイマイはウミガメの一種ですので、間違ってバーで注文しないようにしてくだされよ? マイタイとタイマイ! はっはっは!」
「今回の講義、それが言いたかっただけなんじゃ……」
「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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