第81話 2ケツ落としのキックターン

XS750に乗っていた頃、タイヤがよく滑った。


すべるのが当たり前の時代だった。舗装道路が少ないから、なんだけど。

そんなわけで・・・。


まあ、俺は新聞配達もしていた。経験者は分かるが

雨でも雪でも走る。


すべるのに慣れるわけ。



XS750は、DOHC3気筒、シャフトドライブ。

今のXSR900のご先祖みたいなもの。


750免許を取って、最初のバイクだから

なんでもいいか、と・・・20万円の中古を買った。

12000kmだから、安いと思う。


これが、しかし・・バンク角が少ない。

当時のバイクだと普通。


RD400なんかも、ちょっと寝かすと、ガーッ。


センタースタンドが当たる。


なので、必然的に2ケツ落とし(^^)


ランディ・マモラになるわけ。



低重心だから、滑っても怖くない。




XS750は特にそうで。箱根のコーナーなんかを

80くらいで回ろうとすると、もう・・・


がーっ・・・。


後輪が持ち上がって転ぶのも、当時は多かった。



なので、2ケツ落としのハングオン(と、当時は言っていた)。


ただし。


それでもスタンドが当たると、後輪が滑る。


その時!


足を、ぽん!


と、路面を蹴飛ばす。立ち上がる。


モトGPでよく見るが、あれ。


重心が低いのは、この為。



狙ってやれればプロである(笑)。


ブーツのつま先に、金属の板を打ち付けていた。


オートレースみたいだが(笑)。



このテで、RZVで滑ったときも

随分、転ばずに済んだ(笑)。








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