第67話 三バカらーず

日記 1977


【三馬鹿ら’sとの出会い】


不思議な縁、というのか

彼らとはオートバイ仲間、と言う訳じゃない。


最初の出会いは、Nか山。


その頃は坊主頭の高校生、なぜ坊主かと言うと

田舎で一番レベルが低い高校なので、毛を伸ばしたりすると


リーゼントやパーマにしたりするので(笑)できないようにした。



そういう事らしい。


俺は、一応県立だったから

坊主は免れた(が、クラスメートのU原のように

悪い事して罰でそうなる奴は居た(笑)。



でも、Nか山はツッパリではないので

ふつうの坊主。



彼と出会ったのは、イトーヨーカ堂のバイト。

夏休み、俺はバイクのガソリン代稼ぎで。

Nか山は当然、バイク禁止なんだが

隠れて乗っていたらしい。


丸坊主だとすぐ、「あのバカ高の生徒」とばれるので

ヘルメットをかぶっていた。



この当時は、50ccはノーヘルでよかったのだが。



それで、汚いヘルメットをかぶってサングラス、なんて格好で

ミニトレとかパッソルで、股開いて乗る(笑)のが

当時の流行りだった。



それで、バイト先にくる。



♪ぺーん、ぺんぺんぺんぺん


と、2サイクルの響きと共に(笑)



時々、駐輪場の杭に引っかかってたりしたが(笑)




それで、バイトに遅刻(笑)



時給450円のバイトだから、そうそう遅刻してると

ガソリン代にもならない。



それで、杭にぶつかってバイクを壊してると

バイクの部品代にもならないらしく(笑)


最後の頃は、自転車で通ってたNか山である。



U原とは中学が一緒で、なんとなくおとぼけ加減も

似てる。(笑)


地域性だろうか、同じ中学のKき崎なんかも

同じ感じののんびり風、だった。



最近の尖ってるバカとは違って、昔はツッパリでも

心にゆとりがあったような気がする。



ツッパリでもなんでもない、三バカのもうひとり、Nし山も

この頃は尖ってなかった。


大人になって夜の蝶になってからも(笑)。


いい時代だったのだろう。

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