game 20:カマクラコレクション ボードゲーム紹介

 こんにちは、かど八降やつふるです。

 今日紹介するボドゲは『カマクラコレクション』。観光地を散策して名所観光や食べ歩きを楽しむゲームです。


 このゲームの舞台は名前の通り鎌倉です。スタートは『鎌倉駅』と『北鎌倉駅』。

 そこから『明月院』や『銭洗弁財天』、『報国寺』や『由比ヶ浜』『長谷寺』など、実在する観光地を巡っていきます。

 観光地に行って「観光」をすると、観光地コインが手に入ります。その観光地コインが、このゲームの主な得点源です。

 ゲームなので、コインがもらえるのは先着二人だけ、という制限があります。つまり、他のプレイヤーよりも先に観光地に行って「観光」する必要があるわけです。

 けれど、鎌倉は人気の観光地なので、混み合っていてなかなか思う通りに「観光」できません。

 観光地に色があって、同じ色の「移動」や「観光」でないとアクションができない、というシステムが絶妙で、混み合っていて思う通りに動けないという状況をうまく表現しています。

 また、同じマスに入れるのは基本的に一つの駒だけなので、行きたいのに他のプレイヤーがなかなかどいてくれない、という状況が生まれたりもします。

 それだけでなく、他のプレイヤーの駒は飛び越して先に進めるルールもあるので、混み合っていたと思ったら案外隙間を縫ってするりと先に進めてしまった、なんてこともあったり。

 「次の観光地に行きたいのに動けない」「行こうと思ってたところに先を越された」「ぎりぎり先に入れた!」というドラマが生まれるのが、ゲームとして楽しいところだと思います。


 アクション用の猫の駒をアクションマスに配置して行動する、ほかの駒が置かれているアクションマスには入れない。この要素は以前も紹介した『リスのタルトやさん』や『アルマナック』などと同じ、ワーカープレイスメント(ワーカー駒を置くことでゲームを進める仕組み)と言って良いと思います。

 つまり、単純に説明するなら「ワーカープレイスメントで鎌倉の地図上をすごろくするゲーム」だと紹介することもできますね。

 そんなルールがうまく「鎌倉観光」と噛み合ったゲームです。


 観光地の他の得点要素としては、食べ歩きコインもあります。

 食べ歩きコインには様々な美味しいものの絵が描かれているのですが、例えば『鳩サブレ』など、どれも実際に鎌倉で食べられるものばかりみたいです。

 そういう部分も細かく作り込んであって、楽しい要素になっています。


 また、プレイヤーには思い出ボードという名前の個人ボードが配られるのですが、手に入れたコインはそのボードに並べていくことになります。

 そうやってコインが並んでいくのは、まるでスタンプラリーのようで見た目にも楽しいです。

 思い出ボードのコインの並びによってもボーナス点が発生するので、コインを集める順番も大事です。


 高得点を狙って効率重視で観光地を巡るも良し、のんびりと食べ歩きしながらマイペースに巡るも良し。どちらのプレイでも楽しく遊べると思います。


 そんなふうに、鎌倉を目一杯楽しむことができるゲームになっています。デザインもカラフルで楽しげなのが良いですよね。

 そんなこのゲームは、鎌倉市のふるさと納税の返礼品にもなっているとか。

 遊んでいると、鎌倉に行って観光したり、食べ歩きしたりしたくなってきます。ぜひ「観光」を楽しんでください。




『カマクラコレクション』


・プレイ人数: 2〜4人

・参考年齢: 14歳以上

・プレイ時間: 45分前後



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