game 16:かばんにいっぱい ボードゲーム紹介
こんにちは。
今日紹介するボドゲは可愛いタイルあつめゲーム『かばんにいっぱい』です。
舞台は森。プレイヤーは動物になって、森を歩き回って花やクローバー、くだものを集めます。季節の最後には『くまストア』で買い物をして、集めた森のめぐみによって点数がもらえる。それを春夏秋と繰り返して、秋の終わりに点数が一番多いプレイヤーの勝ち。
そして、勝者はこのゲームの見所、ツリーハウスのブランコに乗ることができるのです。
このツリーハウスとブランコがとてもよくできていて、これを組み立てて置いておくだけでももう楽しいゲームです。ぜひ実物を見て欲しいです。
ツリーハウスだけでなく、厚手のタイルは触り心地もよく、そこに描かれている季節の花やくだもののイラストも綺麗で、集めたくなってしまう雰囲気になっています。
プレイヤーコマの動物たちも、リアルさとデフォルメのバランスが程よくて、世界観に没頭させてくれます。
ゲームの隅々まで世界観が行き届いていて、ゲームの説明を聞いて「好きかも」と思った人なら、きっと好きになれるデザインです。
さて、肝心のゲーム内容の説明です。
このゲームで拾い集める花やくだものなどの『森のめぐみ』は、タイルで表現されています。その『森のめぐみ』タイルを一本道になるように並べて、ゴールには目印のツリーハウスを置いて、ゲームスタート。
ツリーハウスの反対側がスタートです。スタートから好きなだけ進んで、止まった場所のタイルを拾って手に入れることができます。それを順番に繰り返して、全員がツリーハウスに辿り着くか、クマがお店の準備を完了したら、今度は買い物。
早めに散歩を切り上げて『くまストア』に並んだ方が買い物で有利なので、散歩をいつ終わらせるかも大事です。
でも、森のめぐみは基本的にはたくさんあった方が点数になる。なので、どこで散歩を切り上げるのか、拾える数にも限りがある中でどれを拾うのか、このタイルは他の動物に拾われてしまうんじゃないか。やることは進んで拾うだけなのに、なかなか悩ましいゲームになっています。
点数を伸ばすためには、春の時点で少しだけ先のことを考えておく計画性が必要。それでも、春と夏には点差がつきにくく、秋で大きく点数が動く仕組みになっているので、勝負は最後までわかりません。
可愛らしい見た目ですが、インタラクション(プレイヤーどうしが相互に影響し合う要素)は多く、思いがけず激しい勝負が展開されます。他プレイヤーの選択を気にする必要はありますし、逆に自分の選択も他プレイヤーに大きな影響を与えることになります。
あ、もちろん、俺みたいに競争だとかインタラクションだとかをあれこれ言わずに、好きな花やくだものを集めて、のんびりと遊んでも良いと思います。俺はこういうゲームでもつい考え過ぎてしまって、あまりほのぼのできないんですけど。
それでも、タイルを拾い上げるとか、自分の前にタイルが並んで増えてゆくとか、そういう一つ一つが世界観と合わさってとても楽しいので、最後まで楽しくゲームを遊ぶことができると思います。
ゲームのルールとプレイヤーの行動とが世界観と結びついている感じ、隅々まで意識が行き届いたデザイン、ツリーハウスやタイルなどの紙の質感の魅力、そんなものがたくさん詰まった良いゲームだと思います。
実物を見る機会があれば、ぜひ触れてみてください。
『かばんにいっぱい』
・プレイ人数: 2〜6人
・参考年齢: 8歳以上
・プレイ時間: 30〜45分
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