game 14:レディファースト ボードゲーム紹介

 こんにちは、かど八降やつふるです。

 今日は少し大人っぽい雰囲気の読み合いカードゲーム『レディファースト』の紹介です。


 このゲーム、プレイ人数は四人までになっていますが、一番面白いのは多分二人対戦だと思います。元々二人用のゲームに、カードを追加して四人でも遊べるようにしたゲーム、だったと思います。

 プレイヤーはレディ役とジェントル役に分かれます。自分の手番でできることは、カードを一枚引く『一口飲む』か、カードを一枚出す『ささやく』のどちらかだけ。

 直前に出されたカードによって、どのカードを出すことができるかが決まってきます。そうやってカードを出してゆき、どちらかがカードを出せなくなったらレディ役の勝ち。そうなる前にレディ役が『12』のカードを出したらジェントル役の勝ち、というゲームです。

 レディ役、ジェントル役、どちらのカードも恋の駆け引きを表現したセリフが書かれていて──つまりこのゲームでカードを出すというのは、そんな恋の駆け引きそのものになっています。

 レディの気分を盛り上げながら、逃げ道を塞いで追い詰めるジェントル。そんなジェントルをあしらいながら、逃げるレディ。少しレトロなデザインもあって、古い恋愛映画のような、そんな雰囲気のゲームになっています。

 あ、いや、あんまりそういう恋愛映画を見たことがないので、イメージだけで喋ってますけど。それに、本当にこういうやりとりがあるのかとかも、わからないですけど。


 ゲームとしても、なかなか面白い二人対戦ゲームになっています。

 ジェントル役のカードは『2』から『12』。小さい数はまだレディと距離を縮められていません。大きい数の方がレディと親密になっている、という表現になっています。

 レディ役のカードは『1』から『12』ですが、レディ役の『12』は『わかったわあなたの勝ちよ』という敗北宣言のカードなので、実質『1』から『11』までしか使えません。そして、こちらのカードも数が大きい方がジェントルに気持ちが傾いている、という表現になっています。

 どのカードにも、そのカードの後にどの数を出すことができるかの指定が書かれています。

 基本的には、ジェントル役のカードは数が小さい方が出しやすく、レディ役は数が大きい方が出しやすくなっています。

 どちらかがカードを出せなくなったらジェントルの負けなので、ジェントル役は自分の手札と山札に残っているカードの数を考えて、相手の残りのカードから相手の手札を推測して、相手が出すことができる数を出していかないといけません。

 その上で、レディ役が『12』のカードを出さないといけない状況を用意して、追い詰める必要があります。

 レディ役はそれをわかった上で、ジェントル役の出したカードをうまくあしらいつつ『12』のカードを出さないように、場のカードの数を低くしていくことを狙っていかないといけません。

 こうやって相手の手札を推測しながら、時には『一口飲む』でかわしながら、お互いに自分の勝ちを狙ってゆくことになります。

 基本的には、レディ役に有利にできているゲームだそうです。ですが、ジェントル役には二回、やり直しの権利が与えられています。全部で三回のゲームの間に、一回でもレディ役に『12』のカードを出させたら、ジェントル役の勝利です。

 そういった読み合いの雰囲気もお洒落で、しっとりした大人っぽいゲームだなと思います。


 カードを出すときはカードに書かれた「愛の言葉」を言うというルールもあるのですが、実際に遊ぶときには、それはやりませんでした。ボドゲ会で時間調整のときに軽く遊ばせてもらったんですけど、さすがに男同士でそれをやるのはどうかなと思ってしまって。いや、男女で遊んだとしても、恥ずかしい気はするんですけど。

 あ、ゲーム自体は読み合いの要素が楽しくて、とても面白く遊べました。

 こういうゲームをそれっぽい雰囲気で軽く遊べるのも、大人ってことなのかもしれません。




『レディファースト』


・プレイ人数: 2人〜4人

・参考年齢: 8歳以上

 (ルール自体は遊べると思いますが、雰囲気は大人のゲームです)

・プレイ時間: 5〜15分




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