キメリエスに乗っ取られたのは、パソコンだけでなく昭二さんの作品……いや、昭二さん自身だったのですね。
評価されているのが自分の書きたかった作品ではなく、見下していたテンプレだと分かったときの昭二さんの焦り方が印象的でした。
「何でもいいから有名になればいい」のではなく、「自分しか書けない作品を読んで評価してもらいたい」と思っている彼は、本当に物書きが大好きなのでしょうね。
ただ自分の名前だけ売りたいのなら、「キメリエス万歳!」となりますもの(^^;)
作者からの返信
斑猫です。
いつも丁寧なコメントありがとうございます。
こちらの話はデッドエンド・バッドエンドばかりだったので、少し明るめ(当社比)にしてみました。
確かに主人公は物書きが好きだったんですね。ああ、もしかすると筆者自身の思想が彼に投影されていたのかもしれません。
「キメリエス万歳!」……こちらの展開もホラーとしてありだったかもですね。
ではまた。
昭二くんの共感できそうな描写と共感を拒否したくなるような描写が絶妙ですね。自分と立場が近いからかもしれませんが、奇妙な読書感覚でした。
ラストの思考がキメリエスに乗っ取られているにもかかわらず、本人は付き物が落ちた気分でいるというのがゾクッときます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。斑猫です。
こんなことを書くのも少し恥ずかしいのですが……昭二君の気持ち(特に前半部分)は、かつて筆者が文学青年を目指していた時の気持ちを再現した次第です。
ちょっと勢いで書いてしまった部分もあるにはありますが、ホラー小説好きのニャルさまに「ゾクッと来る」と評していただき感謝しきりです。
ではまた。