埋め合わせ
月曜日はカイルに会えて、夜ご飯も一緒に食べられた。
火曜日は2月に約束した通り埋め合わせをした。一緒にフレンチ。埋め合わせの後、パブに行って話をしていて、「私って恋に落ちるのが遅いから、毎日会って6ヶ月とかかかると思う。」と言ったら、「会うのが今の頻度なら、その頃には僕は死んでる。」と彼は言っていた。
水曜日は彼が通っているジムの寮に連れて行ってくれた。2月に会った時に、ジムに通ってる人が寝泊り出来るアパートがあって、ジムに通っている人なら誰でも使っていいけど、泊まっているのは主に自分だけという話をしていた。女物の洗濯物が干してあったけど、ジムに通っている人の彼女が昨日までその人と一緒に泊まってたと言っていた。浮気相手のものなら片付けているだろうし、洗濯物に怪しさは感じなかったけれど、空のスパークリングワインのボトルがたくさんあることに怪しさを感じた。私ともスパークリングワインを飲んだけど、同じボトルが何本も並んでいて、ここに女を連れ込んでるのかと思った。1人で飲んでる可能性もあるにはあるけど。メキシコ料理を作ってくれたけれど、タコスは調理スキルがそんなに必要とされるものではないから彼の料理の腕はよく分からなかった。
木曜日は朝ご飯を彼の仕事場の近くで食べた。彼の同僚が近くを通りかかったけれど、特に動揺とかはしていなかった。夏に時間があるかも知れないから、私に会いに来たいと言っていた。日本人ではないから、両親に会うことに特に大きな意味はないけれど、どうしてこんなに積極的なのか謎だった。駅で見送ってくれたけれど、その時に彼から"Exclusive?"と聞いて来たから、"Yes."と言った。でも、怪しさから、東京に戻るという考えは保留にすることにした。
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