第49話やる気ありますか!?

トントントン…ジュ〜…グツグツ…


「もうちょっとで出来るから待ってて下さいね〜」


「「は〜い」」


どうも、雫です。

さて、今私は水瀬さんのお家に来ております。

なんでかと言いますと…女子会をやることになったからです。


メンバーはここ最近ずっと一緒にいる綾瀬さん。そして私の天敵水瀬さん。

まぁ、最近は少しずつマシになってきてはいるけど油断はできない。


「お待たせ〜!じゃ、食べよっか!」


「「「いただきます!」」」


もぐもぐ…うん、美味しい。


「水瀬さんって料理上手ですよね〜」


と、私が言うと…


「雫ちゃんが褒めてくれたよ陽菜ちゃん!」


そう言いはしゃぎ始める水瀬さん。

そしてそれを微笑ましそうに眺める綾瀬さん。

最近はずっとこんな感じだ。


そしてご飯を食べ終わり…私たちの宴が始まる。


「皆!ジュースは持ったかな?」


「「はい!」」


「じゃあ…乾杯!」


「「乾杯〜!」」


綾瀬さんの掛け声に合わせ私たちはグラスを合わせた。


時刻は19時。お兄ぃが帰ってくるまで続くのだ。


皆ジュースをある程度飲んで口から離したのを確認して私は最近思っていることを話した。


「あの…最近思ってることがあるんです」


「ん?どうしたのかな?」


「いいよ〜、お姉さん達に話してみな?」


「ありがとうございます。実は…水瀬さん!貴方のことです!」


と、私はビシッと指をさした。


「え?私?」


「そうです!お兄ぃが好きと言う割には全然アピールしてないですよね!」


「…うっ!」


「あちゃ〜…確かにそうだね」


「止める私が言うのも変ですけど、もっと頑張って下さいよ!やる気ありますか!?」


そうなのだ!お兄ぃの傍に行ったと思えば軽く会話してニコニコ顔で『今日も話せた!』って言って戻ってくる。小学生か!

そしてなんかもう、焦れったいのだ!


「あ、あるよ?でも、どうすればいいのか…分からなくて…」


と、しおらしく話す水瀬さん。


「確か初恋って言ってましたよね?」


「そ、そうだよ?」


「お兄ぃを落とすプランとか考えてないんですか?」


「プラン…うーん」


と、水瀬さんが悩んでいると綾瀬さんが爆弾発言をした。


「とりあえず私には無いその2つの武器を使えばイチコロじゃない?」


そう言い親のかたきのような視線を向ける綾瀬さん。


「ひ、陽菜ちゃん視線怖いよ?」


「ふふふ…知ってるかい、2人とも。日本のある深夜番組で男性が巨乳が好きって答えた割合はね52%なんだよ?」


「え、えっと、でもそれなら残りは…」


と、私が言おうとしたら…


「甘いよ雫ちゃん」


「え?」


「そこから美乳好きの人や興味が無い人もいることを忘れてはいけないんだよ。そうすると貧乳好きは多くても3割程度なんだよ…」


うっ…この人胸に対する闇が深すぎない?


「…あれ?そう言えば胸が無いのこの3人の中だと私だけじゃない?あはは…花音ちゃんは巨乳、雫ちゃんも高校生にしては大きいし美乳と見た。そして私は…虚乳きょにゅう…。あれれ?漢字がひとつ違うだけで私の存在意義が無くなっちゃったよ?」


そう言い綾瀬さんは静かに涙を流し始めた。


「だ、大丈夫ですよ!ちょっと待ってて下さい!」


私はすぐにスマホを取り出し救世主お兄ぃに電話をかけた。


『はーい!部長です!』


出た!…え?部長?


と、私が混乱していると奥からお兄ぃの声が聞こえた。


『あ!こらハゲ!勝手に出ないで下さいよ!』


『あれ?今ハゲって言わなかった?』


『言ってないですよ?少しお酒飲みすぎたのでは?』


『そうかな?…お水飲んできます』


うん…なにこれ?私は何を聞かされてるの?


『っと、悪いな雫。どうした?』


「え、あ、うん。お兄ぃ少し聞きたいことがあるんだけど…大きいのと小さいのどっちがいい?」


『え?何の話?』


「いいから!答えて!」


『お、おぅ。そりゃ美…』


『小さい方に決まってんだろ!』


…なんかまた新しい人が出てきた。


『おい!清水!スマホ返せ!』


『へへっ!真琴だけ女の子と電話はさせねぇ!…それで俺は小さい方が好きだ。むしろ愛してると言っても過言ではないです!』


「え…あ、はい」


私はそれだけ答えて電話を切った。

なんかこれ以上はダメな気がしたから。


「今の声って…」


「綾瀬さん…?」


先程まで目のハイライトがお出かけしていた綾瀬さんの目に光が灯っていた。


「今のって…清水さんだよね?」


と、水瀬さんが言った。

そして綾瀬さんはこくりと頷き…


「流石は一郎くんだよ!私復活!」


「おかえり陽菜ちゃん!」


「ただいまだよ!ふっ…私とした事が少し闇堕ちしちゃったね」


私はそんな光景を見て思う。


…マジで意味が分からない。

いや、分かるよ?分かるけどさ…なんで清水さんの言葉で復活してるの?

…え、そういう事なの?Loveちゃってるの?


「わ、分からないよ…。どうして水瀬さんに発破をかけようとしただけなのにこんなに混沌としちゃうの…?助けて…お兄ぃ!」


しかし私の声が届くことはなく…結局有耶無耶になってしまったのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


皆様!おはこんばんにちは!

青の空です!


…すみません。更新が遅れました。

理由は…見事にグロッキーでやる気が出なかったんです。


酒は飲んでも呑まれるなと言いますが本当にその通りですよ。


さて、そんな状態で書いたので少し変だと思っても見逃して頂けると助かります。


オェェェェェ;'.・ .○| ̄|_


頂いたコメントは今日の夜に纏めて返しますね!

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