第29話ビーチバレー勝負だ!!

「アターック!!」


バシン!


「させるか!…とうっ!」


ボン!


「ナイスです!陽菜ちゃん!行きますよぉ!…えい!」


バシン!


「お願い!一郎さん!」


「あいよぉ!!…あ」


清水がボール目掛け飛び出したが…間に合わずコートに落ちてしまった。


「「やったぁ!」」


俺と水瀬さんはハイタッチをして勝利を喜びあった。


まぁ、何をしているのかと言うとビーチバレーだ。チーム分けは俺と水瀬さん。清水と綾瀬さんだ。

まぁ、この勝負の目的は負けた方が買った方にかき氷を奢ると言う簡単なものだが…


「くそっ!やられた〜…!」


「あっはは!一郎さん、顔が砂まみれですよ!」


「ふふっ…ほんとだ。和泉さんも見て下さい、清水さん凄く面白い顔になってますよ」


「うわっ!ほんとだ…。清水〜生きてるか〜?」


「…何とかな〜。あ〜!悔しい!もう1戦頼む!」


「俺は良いけど、お二人さんはどう?」


「私も良いですよ」


「もちろん私も!リベンジマッチだよ!」


「よっしゃ!今度は負けないからな!」


そう言う訳で第2回戦が決まった。が、その前に軽く休憩タイムだ。


俺は近くの日陰で休んでいると清水が近くにやって来た。


「なぁなぁ、真琴」


「ん?どうした?」


「いやさ…楽しいな〜って思って」


「何だよいきなり気色悪いぞ?」


「おいこら、親友に向かってなんて言い草しやがる」


「ははっ!ただの挨拶みたいなものだろ?」


「どんな挨拶だよ…」


と、清水がげんなりした顔をしているのを見ながら…


「ま、確かに楽しいよな。去年は休む暇もなかったからな…」


「だな〜。あの頃は同期が沢山いたのに今じゃ、俺と真琴だけだもんな」


「あ〜…確かに。1ヶ月に2,3人は辞めてたもんな」


「ま、それを考えたら良く俺たちこうして働いてるよな…まさに社畜の鏡?」


「やめろ…そんなのになりたくない…」


「そんな貴方には社畜検定一級の称号を与えます」


「要らんわ!なんだよ、社畜検定って!」


「え?真琴知らないの?今俺が作った資格だよ?」


「そりゃ知らんわ。で、その資格は何に役立つので?」


「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました。なんと!ブラック企業に必ず入社出来るのです!」


「尚更いらんわ!」


「ははっ!いいツッコミだな!」


「お前な〜…はぁ…」


と、俺がため息を吐くと清水は愉快そうに『ニカッ!』と笑い…


「ま、お互い頑張ろうぜ!」


そういい右手を出てきた。


「死なない程度になっ!っと」


俺はその手を取り立ち上がった。


するとタイミング良く水瀬さん達に呼ばれた。


『おーい!そろそろやりましょ〜!』


「はーい!じゃ、行くか清水」


「おうよ!今度は負けないからな!」


「ははっ!こっちだって」


そんなこんなで第2回戦が始まった。


「よし!じゃあ先行はこっちからな」


と、清水がボールを持ちながら言ったきた。


「はいよ。じゃ、頑張りましょうか水瀬さん」


「はい!今度も勝ちます!」


と、水瀬さんは意気込むが…


俺としてはあまり頑張って欲しくない。まぁ、何故かと言うと水瀬さんが動く度に何とは言わないが躍動的になるのだ。そのせいで…


「なんか、ギャラリー多くない?」


「え?そうですか?」


と、首を傾げる水瀬さんだが明らかに増えている。先程は15人くらいだったのに今なんて50人くらいは居そうだ。

しかもその目的は明らかで…


『おい!あれはやべぇぞ!』

『ゆ、揺れている!?』

『くそ!視線が…視線がどうしてもそっちを向いてしまう!』

『俺…今日鼻血が出過ぎて死ぬ…』

『おい!大丈夫か!?まだ死ぬな!楽園エデンはまだ続くのだぞ!諦めるなぁ!』


うん…アウトだろ。しかも最後なんて感動的?な感じになってるし…


「よし!ストレッチ終わりです!」


と、水瀬さんは何時でも来い!とばかりに両手を胸の前でグッとやるもんだから寄るのだ。何がとは言わないが。


「ん?どうしました?」


「い、いや…」


この子やっぱり天然だ。しかも変態男共特攻EX持ちの。

しかもだ。この変態共の勢力は2つに分かれている。巨乳派と貧乳派だ。


『あの子も可愛いが俺は断然あの合法ロリの子だな』

『お、分かるか同士よ。あれは天然記念物に指定されてもおかしくは無い』

『あぁ。しかも見ろよあの無邪気な笑顔…守りたい』

「お!さすがわかってるな!同士達よ!」


おい、清水。ちゃっかり混ざってるんじゃないよ。


まぁ、このふたつの勢力は太古の昔から争いあっている。巨乳派と貧乳派。しかし、忘れてはならないもう1つの勢力がある。


それは…美乳派だ。


そして俺は断然美乳派だ。

胸の大きさ何てものはどうでもよく形こそ全てなのだ。


うん…。なんでこんなに語ってるんだろ。


「よーし!じゃあ始めるか」


「「「おー!」」」


俺たちは清水の掛け声と共にビーチバレーを始めた。


「行くぜ〜!よっ!」


パァン!の音と共にボールが打ち出されボールは水瀬さんの方に飛んで行った。


「えい!…和泉さん!」


「はいよ!…はぁ!」


俺は水瀬さんが打ち上げてくれたボール目掛け手を振り下ろした。

そしてボールは一直線に清水の元に飛んだ。


「え!ちょちょ…ぐはぁ!」


「ナイス顔面レシーブです!」


と、綾瀬さんが言いボールの元へ向かってトスを上げた。


「一郎さん!」


「痛てぇよ…おう!前が見ずらいけど勘で何とかしてやらァ!…セイ!」


清水は勢いよく打ったもののあらぬ方向に飛び去った。


「どうだ!入ったか!?」


と、清水は言うが…


「いえ、場外ホームランです」


「場外ホームラン!?」


と、綾瀬さんの若干辛辣な言葉を頂きガックリと肩を落とした。


その後もビーチバレーは続いたが…見事に清水が足を引っ張り…今回も俺と水瀬さんチームの勝ちとなった。


「一郎さん…バレー下手ですね」


「くっ…!これも会社のせいだ!」


「いや、それは無いだろ…」


「じゃあ部長ハゲの呪いだ!」


「あ〜…確かにそれは有り得る」


まぁ、そんな会話をしつつ時間はお昼時になったので俺たちは海の家に向かった。


そこで俺と水瀬さんは海鮮焼きそばを頼み綾瀬さんと清水は海鮮お好み焼きを頼んだ。


そして焼きそばを食べながら思う。


なんで屋台の焼きそばやこういう海の家の焼きそばはこんなに美味しいのだろうか…と。


味はとても濃いのに美味しい…謎だ。


「さて、この後はどうする?」


と、清水が聞いてきた。


「私泳ぎたい!折角の海だもん!花音ちゃんは?」


「そうですねぇ…私も泳ぎたいです。和泉さんは?」


「う〜ん…せっかくだし泳ごうかな」


「よし!じゃあ、皆で泳ぐか!」


と、全員が泳ぎたいと言ったのでこの後は泳ぐこととなった。



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皆様!おはこんばんにちは!

青の空です!


私事なのですが、昨日びっくりしたことがありまして…日曜日の効果だとは思うのですが、昨日のPVがなんと4250PVも行ったんです。

しかも先週だけで18500PVにもなって…ヤバいですね!


そして今回も嬉しいことに☆が増えておりました!


☆をくれた…


ヘルニア さん

@priipri さん


本当にありがとうございました!!!











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