第25話 陽菜ちゃん!私決めたよ!

〜水瀬 視点〜


「ふぅ…本当に良かったぁ…」


私は和泉さんからの電話が終わりそう呟きました。


「ん?どったの?花音ちゃん」


「陽菜ちゃん!あのねあのね、和泉さん達ちゃんと休み貰えたみたいだよ!」


「え!ほんと!良かったぁ!これで海に行けるね!」


「そうだね〜」


「あ、そうだ。行く日にちってどうなったの?」


「それは私達がお休みに入る2週間後に行くってさ」


「お〜!そっかそっか!」


そういい陽菜ちゃんはスマホを取り出した。


「ん?どうしたの?」


私がそう聞くと陽菜ちゃんは…


「ふっふっふっ…これを見たまえ!」


そう言い私に見せてきたのは…


「これは…水着?」


「そうそう!せっかくの海なんだから買いに行こうって話したでしょ?」


あ〜…確かにそう言われればそうだったような


「それでね、今調べてたの!」


「へぇ〜、私にも見せて」


「うん!いいよ!」


そして2人で色々見ていると、ある特集が目に着きました。


『この夏!気になる男の子を確実に落とす水着!これで彼もイチコロ!』


「「ふむ…」」


私と陽菜ちゃんは1つ頷きそのサイトを開いた。


あれですよ?別に気になる人とか、イチコロしたい人は居ないですけど、女子としては気になるんです。


「「うわぁ…大胆…」」


そのサイトには大胆にも胸元を強調するような水着や外じゃ絶対に着れない水着等があった。


「陽菜ちゃん。これ、着れる?」


「それは私に対する宣戦布告かな…?」


「え…?」


「おやぁ…?天然さんかな?うん、天然さんだね。いい?花音ちゃんが、指さしてるのはFカップからの水着だよ?この、ストンのまな板の私が来たらどうなるか…分かるよね?」


そう言われ、ちょっと私は想像してみる。


「あ…ごめん…」


「その反応が1番傷つくんだけどなぁ…!」


「あはは…」


「むぅ…罰として今日は私とお買い物に行ってもらいます!」


「はーい」


そうして私と陽菜ちゃんは講義が終わったあと、近くのショッピングモールに向かった。


「わぁ…色々あるねぇ〜」


「そうだね〜。あ、これ可愛い…」


私が手に取ったのはワンピース型のフリルが着いた水着だった。


「あ、確かに可愛い!へぇ、これなら体型も隠せるし…良いかもね!」


「むむ…体型…」


私はちょっとお腹をつまんでみる。


むに…むに…むに…


「…ちょっとヤバいかも」


最近食べてばっかりだったからお、お腹のお肉が増えてる気がします…!


「花音ちゃん?どうしたの?」


と、陽菜ちゃんが首を傾げ聞いてきたので私は無言で陽菜ちゃんの後ろに回り…お腹をつまんでみた。


「あっはは!くすぐったいよ〜!」


「あ、あれ…?つまめない…?」


え、ええ…。こ、これはマズイですね。

海に行くまであと2週間。今からダイエットすれば…何とか!


「ふぅ…もう、花音ちゃん?さっきから少しおかしいよ?」


そう言われ私は現実に戻った。


「はっ…!ご、ごめん陽菜ちゃん。ちょっと考え事してて…」


「考え事?どうしたの?」


「実は…少し太ったかもしれないの」


「え?太った?どこが?」


「お腹辺り…なんか、むにむにしてるの…」


「ちょっと失礼…」


そういい陽菜ちゃんは私のお腹をつまみました。


「そうかなぁ?これぐらい普通じゃない?」


「普通じゃないよぉ…!うぅ…油断した」


そう、私が嘆いていると陽菜ちゃんは…


「全然大丈夫だと思うけどな〜。そこまで気にするなんて…まさか、誰かに見せびらかしたいのかなぁ?」


と、ニタニタとした笑みで私のことを見てきました。


「ち、違!そんなこと…」


そんなことない!って言おうとした瞬間…ふと、和泉さんの顔が出てきました。


「うん?そんなこと?」


しかし、それは一瞬ですぐに消えてしまいました。


「…そんなこと無いよ?」


「なんで疑問形…?」


そんなことを話しながら私と陽菜ちゃんは色々と見て回った。


たまに陽菜ちゃんが…


「これみて!すごく大胆だよ!」


「そ、それ…水着なの?紐にしか見えないけど…」


とか、もうエッチすぎる水着を持ってきたりしたけど…お互いに気に入った水着を買うことが出来ました。


「ふぅ〜…楽しかったぁ!」


「だね〜…」


「あ、帰りアイスでも食べない?」


「うっ…!遠慮しておきます…」


「え〜…さっきのまだ気にしてるの?」


「うぅ…乙女にとっては大問題なのです」


「それは分かるけど…」


そう!ひとつの油断が命取り!


「陽菜ちゃん。私頑張るね!」


「う〜ん…よし!親友が頑張ろうとしてるんだもん!私も頑張って応援するね!」


「陽菜ちゃん…!ありが…ねぇ、その手に持ってるアイスは何かな?」


「あ、あはは…つい、美味しそうで…てへっ」


「うぅぅ〜!陽菜ちゃんのバカ〜!」


「ごめんってば〜!1口あげるから〜!」


「誘惑禁止です〜!私は痩せるの〜!」


水瀬花音!頑張ります!


「ね?1口食べよ?美味しいよ?」


「うっ…じゃあ、1口だけ…」


…明日から!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


皆様!おはこんばんにちは!

青の空です!


今回は水瀬さん視点で書かせていただきました。

…うん。頑張って欲しいですね!


さて!大変有難いことにまた星が増えておりました!


そしてその☆をくれた…


@hanautarou さん

@yuunyan さん

@ra0213 さん

@killfa さん


本当にありがとうございます!!!


PS

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