第880話 不倫プリン
夫だけを愛する事を誓ったはずだった。なのに私には、甘い甘い誘惑に耐える事ができなかった。いけないことだってわかっている。それがどれだけ悪い事なんだってわかっていても、私の情熱は止められない。
私が不倫プリンと出会ったのは、結婚して3ヶ月目の事だった。買い物をしている時にふと目に入ったのは、不倫プリンという商品だった。なんとなく手に取ってみると、商品にはこう書いてあった。
いけない恋。情熱が抑えられない。
もうあなたを止める事はできない。
私はそんなキャッチフレーズの不倫プリンを2つ購入して家に帰った。旦那が帰ってくる前に、ひとつ食べてみた。するとそのプリンは、今までに食べた事がないような強烈な美味しさですっかり虜になってしまった。もうこのプリン以外、何も愛せない。そんな体になってしまった。私は不倫プリンに夢中になった。今では旦那以上に不倫プリンを愛して止まない。私はプリンに不倫した。
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