第867話 流星シュート

サッカー部の攻撃の要として、次の大会で秘密兵器である流星シュートを完成させる為に密かに特訓していた。流星シュートは、二人組で行うシュートだ。まずある程度の高い位置からボールをパスしてもらい、落下地点に合わせてボレーシュートを打ち込むという技だ。何度やってもタイミングが合わず、上手く合わせられない。


「くそっ!!流星シュートが決まればアイツらに勝てるのに!!」

「そう焦るな。まだ時間はある。練習だ」


そして試合の日。

後半1-1。お互い譲らず白熱していた。相方の寿郎が目で合図した。流星シュートだな?よし。


寿郎がゴール前で高いパスを上げた。そこに合わせて流星シュートを打ち込んだ。その瞬間だった。相手のゴールキーパーは、ムーンウォークしながらボールを取った。


なんだそれ!?

「驚いたか。これがムーンウォークフォール!!絶対防御だ!!」

「くそ!!無駄な動きしやがって!!手強いぜ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る