第772話 流れ星の願い
願いを叶えて――。
そう言って私に願い事をする人々は多い。
でもごめんね。私には願い事を叶える事なんてできないんだ。私はただの流れ星。私にそんな魔法のような力はないんだ。だからどうか許して欲しい。あなた達の力にはなれないけど、私も一緒に祈る事くらいならできるよ。そうすれば二人で願うから、神様が聞き届けてくれる可能性は二倍になるから。
「志望校に受かりますように」
受験生かな?頑張ってね。
「好きな人と一緒に居られますように」
いられるよ。必ずね。
「おこづかいがアップしますように」
私だけじゃなくて、お母さんにもお願いしてみようね。
「花壇に植えた種が綺麗な花が咲きますように」
咲くよ、綺麗な花畑になるよ。きっとね。
小さな願いも大きな願いも、私は皆の願いを叶えてあげたい。そう思っています。
あなたの幸せを願っています。いつだってそう。誰かの願いが叶う事を願っています。
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