第629話 身代わり真珠
「奥さん。これは良い品ですよ。身代わり真珠。お買い得ですよ」
「まあ綺麗な真珠ね。でも身代わりって何なの?」
「危ない時、身代わりになってくれる真珠なんですよ」
「ほんとかしら?まあいいわ。デザインも気に入ったし買うわ」
私は真珠のネックレスを買った。身代わりになってくれるなんて話は全く信じていなかったが、効果はすぐ現れた。
目の前が真っ白になり、私が横断歩道を渡っている時、信号無視したバイクに轢かれる光景が見えた。
「何?今の……。なんだか胸騒ぎがするわね」
でも気のせいだと思い、横断歩道を渡った。その時、バイクが信号無視してきた。それと同時に真珠に引っ張られて、紙一重のところでバイクとの接触を免れた。
「あっ……ああっ……。まさかこの真珠、本当に……!?」
そしてその反動で、真珠は壊れてしまった。
「あなたは命の恩人よ。ありがとう」
真珠は大事に机の中に保管している。
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