第506話 ホテル無責任

仕事の出張中、日帰りの予定が問題が起きて次の日も取引先にいく羽目になった。今日はどこかのホテルに泊まって一泊しなければならない。俺はビジネスホテルを色々訪ねたが、今日に限ってどこも満室で入れない。


「参ったな……」


少し歩いていると見えてきたホテルに入ってみる。


「いらっしゃいませ。ホテル無責任へようこそ」

「む、無責任!?聞き間違いか?今なんて言った!?」

「はい、ホテル無責任です」

「空き部屋ある?」

「ありますよ」

「一泊いくら?」

「5000円朝食付きです」

「おっ。安い。部屋用意してよ」

「かしこまりました」

「お客様。当ホテルは、無責任でございます。サービスに関しては、一切の責任を取りません」

「そんなホテルある!?」

「朝食はセルフサービスでございます。勝手にキッチンを使ってご自由にお作りください。当ホテルは無責任故に」

「それ朝食付きじゃないじゃん!!」

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