第500話 光
光。君は、自分の名前の由来を教えて欲しいって言っていたね。だから君の名前の由来をここに記したいと思う。
お母さんはね、君を生んですぐ亡くなった。お母さんの最期の言葉はね。光を頼む。だったんだ。
……実はね。すでに君の名前は決まっていた。お母さんと二人で色々な名前の候補を考えていてね。その中でお母さんが一番気に入った名前が光だったんだ。お父さんとお母さん。二人の光のような存在になって欲しい。
……だから君の名前は、光なんだよ。
お母さんは残念ながら、君の成長した姿を見る事はできなかった。でもね、僕は思うんだ。きっとお母さんは、天国で光の成長を見守ってくれているって。そう確信しているよ。
光。強く生きるんだ。
父さんも必ず光を見守っている。
手紙を受け取った光は、父を病で亡くし、両親を失った。これからは一人で生きていかなくてはならない。
光は、この手紙を肌身離さずお守りとして持っている。
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