第434話 神に会った男
この世には、触れてはいけないものがある。俺はそれに近づきすぎた。知ってしまったのだ。この世の全ての仕組みを。
神は実在する――。
神は宇宙の果てにいる。千里眼のような広い目で地球の人間を見ているのだ。
俺は宇宙飛行士だ。俺は宇宙に飛び立った時、確かに神に会った。会話したのだ。
「人はこれからどうなるのだ?」
「ならば見せよう。この世の真理を」
俺は神によって、頭の中にイメージを送り込まれた。膨大な情報量が頭の中に一気に流れ込んできて頭痛がした。
「うっ……くっ……ううっ……あっ……ああっ……」
「苦しいか?人一人のちっぽけな存在では、この世の真理を見る事すら厳しいのだ」
俺が見たのは、地球。そして宇宙の成り立ち。それから宇宙の更に奥にあるものだった。
「……うっ、宇宙の果てには……か、神がいるのか……」
「そうだ。人間よ。これ以上先には来ないことだ」
そう言うと神は消えた。
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