第408話 秘密の玩具店

彼女の名前は、アンコール・ジェンパスサ。その世界では有名な玩具コレクターだ。彼女は今日、日本へ来日した。彼女の目的は、幻の玩具屋と言われる「秘密の玩具店」に行く事だ。


「えーっと……住所はここよね?」

アンコール・ジェンパスサの立っているその場所に、建物はなかった。そこにあったのは、マンホールだった。


「すみません。秘密の玩具店ってこの近くにありませんか?」


ジェンパスサに話しかけられた男は、無言でマンホールを指差した。


「この中」

「……えっ?」


このマンホールこそが秘密の玩具店の入り口だった。ジェンパスサは、マンホールを開けて地下へ入る。下まで降りて歩いていくと扉が見えた。扉を開くとそこは、レア物の玩具が大量に飾られていた。ジェンパスサは興奮した。


「あれも!!これもある!!これは、昭和の時代に作られた玩具!!凄い!!」


ジェンパスサにとって、そこはまさに宝物の山だった。

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