第392話 宇宙一、お前を愛してる
宇宙船に乗って違う星に降り立つ。散らばった鉄屑を見つけては、その中から金目の物を拾い集めるのが俺の仕事。つまりゴミ漁りだ。惑星S-3284に来た。ここは自動警備機が巡回しており、異物を排除する為に動いている。つまり惑星に入った途端に機械に狙われ、撃たれるのだ。だからここは、危険地区Aに指定されている。だがその分、誰も入らないからライバルもいなくて良い物を拾える。自動警備機の目に見つからないように進み、建物に入った。
「こんにちは」
「っ!?誰だ!!」
そこには少女。いや、この星に人間は、暮らしていないはず。
「お前AIか?」
「はい。アルマと申します」
殺伐とした中、アルマとの会話は妙に楽しかった。
「あなたの事が好きになってしまいました」
「俺もだ」
それから俺は、頻繁にアルマに会いに来るようになった。家族のいない俺にとって、アルマは俺の全てになった。宇宙一、お前を愛してる。
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