第337話 ピンチを耐えろ

思考を止めるな。考えろ。考え続けろ。

この状況を脱する為の秘策を考えるんだ。何か……きっと何か手があるはずだ。


敵の戦力は、圧倒的。

玉砕覚悟で相手の懐に飛び込もうとすれば罠が仕掛けられている。迂闊には飛び込めない。ここは守りを固めて歯を食いしばり、ひたすら耐えるしかない。

大丈夫だ。凌ぎ続けていれば、きっと挽回のチャンスは訪れるはずだ。


相手の猛攻は止まる事を知らない。


「くっ……なんて攻撃だ。このままでは……」

「なぁ。もう諦めて降参した方がいいんじゃないか?」

「まだだ。まだやれる」

「ふふふ。そうかい?まあせいぜいあがけばいいよ」


どれくらいの時が流れただろうか。かなり長い時間、考え続けていた気がする。そして出した答えは、守り。まだ耐える。


そして…


「来た!!ここからだ。魔法カード、やまびこ発動!!これでお前の攻撃は全部倍返しだ」


カードゲームの対戦での出来事だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る