第320話 足が痺れる
同じ態勢でずっと座っていたら、私の足が激しく痺れてしまった。足に物凄い電流が走っている。私は、この電流を何かに利用できないかと思った。試しに私はドライヤーのコンセントを足に当ててみた。するとドライヤーは、ブオンッと音を立てて動き始めた。
「おお……!!まさかこんな事ができるなんて!!これは電気代の節約になる!!」
私は凄い発見をした。足の痺れには本当に電気が流れていて、その電気を家電製品のコンセントに繋げば電気を有効活用できる。人間は、自家発電ができる生き物だったのだ。
暑い暑い夏の夜の事。私はクーラーをかけたくなった。だから今日も足を痺れさせて、その電気でクーラーをかけようとした。しかし動かない。そうか。エアコンは200ボルトの電気が必要だ。電気量が足りないのか。私はもっともっと足を痺れさせて電気を貯めた。貯めて貯めて貯めまくった。
そして私は、感電死したのだった。
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