第224話 さしすせ祖
日本のとある場所。ある施設に集められた代表達の会議が始まった。
「皆、集まったか?これより現状を報告してもらう。佐藤」
「はっ!!」
「現状を報告せよ」
「佐藤は現在、日本に約205万5,000人。相変わらず日本で一番多い名字です」
「次は島田」
「はっ!!」
「現状を報告せよ」
「島田は約175,000人。そこそこの規模です」
「次は鈴木。報告せよ」
「鈴木は現在、約179万9,000人。日本では佐藤に次ぎ、2番目に多い名字です」
「うむ。次は瀬尾。現状を報告せよ」
「はっ!!瀬尾は約3800人。あまり規模は大きくありません」
「うむ。我々、日本を代表するさ行の名字集まりの会だが、佐藤と鈴木で1位と2位を独占しておる。島田と瀬尾もこれから勢力を拡大し、後に続くように努めなさい。いずれ我々、さ行名字の会が日本を制覇するぞ!!」
「御意」
以上が、さしすせ祖によるありがたい言葉だった。
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