Akiyu短編集～千物語～

第205話 裏メニュー

今日は、大学内でも知っている人は、ごく少数の裏メニューを食べるぞ。うちの大学では、まずは販売機で食券を買うのが普通のやり方だ。食券の販売機にお金を入れるのは同じだ。そしてここからがポイント。Ａ定食と一番下の左から２番目の空白になっている何も表示されていないボタンを同時に押す。すると一番下の一番右のボタンが点灯するようになる。このボタンの食券を購入すると何も書いていない白紙の食券が出てくる。これを持っておばちゃんのところに持っていき「裏チャーハン」と言って、この食券を渡す。そうすると食堂のおばちゃん達の賄いであるチャーハンが食べられる。具材は余り物の詰め合わせ。これがめちゃくちゃ美味いのだ。すると隣に男の子が座った。見た事ないラーメンだ。

「それ何ラーメン？」

俺は思わず聞いた。

「裏ラーメン」

彼はそう答えた。

なんだと！？

まだ裏メニューが存在するのか！

俺もまだまだだ。