第54話 小悪魔2

僕は封印の箱を手違いで開けてしまい、小悪魔に憑りつかれてしまった。


「イーッヒヒヒヒヒ。封印を解いてくれて感謝するぜ。だがお前に憑りついて悪さしてやるぜ」


そう言うと小悪魔は、今日も僕に憑りついて悪さをするのだった。


「あっ……くそっ…。また失敗した」

「イーッヒヒヒヒヒ。何度やっても割り箸が綺麗に割れない呪いをかけてやったぜ」


「冷たっ!!」

「イーッヒヒヒヒヒ。冬場のトイレの便座が冷たくなる呪いをかけてやったぜ」


「あれ?時計の時間が微妙におかしいような……」

「イーヒヒヒヒヒ。お前の腕時計の時間を一分四十秒遅らせる呪いをかけてやったぜ」


「くそっ…。間に合わなかったか」

「イーッヒヒヒヒヒ。横断歩道を渡ろうとしたら赤信号になる呪いをかけてやったぜ」


くそう……。小悪魔め……。

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