第52話 虫の知らせ
ブーンッ。
「ええい!!全く!!さっきから鬱陶しいカメムシだ」
カメムシは幼い娘が勉強に使っている、あいうえおボードの上に乗った。止まっている今がチャンスだと思い、そっと近づいたらカメムシが、あいうえおボードの上で文字を表現した。
「お……か……あ……さ……ん……が……か……い……だ……ん……か……ら……お……ち……て……け……が……し……そ……う……だ……よ」
お母さんが階段から落ちて怪我しそうだよ!?
なんだか変な胸騒ぎがした俺は、母に電話する事にした。
「もしもし。母さん。うん、久しぶり。元気にしてる?ううん、特に用事って訳じゃないんだけど、変な胸騒ぎがしてさ。階段の上り下りする時、気を付けてね。うん、それじゃ」
翌日、母から電話がかかってきた。
階段から落ちそうになったけど、僕の気をつけてという言葉を聞いていたから落ちずに助かったといった。
これが虫の知らせか。
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