第43話 入口と出口

僕は卓球部。うちの学校は強豪校だ。その日、大会があり、個人戦で出場する僕は、トーナメント票を確認した。自分の名前を探していると、その中に気になる試合を見つけた。


入口 VS 出口


知らない人だけど、どっちが勝つんだろう。友達と入口派か出口派で揉めていると先輩がやってきた。


「何事だ?」

先輩に事情を説明した。


「入口だ」

即答。


「なぜですか?」

出口派の僕は言った。別の先輩がやってきた。

「何事だ?」

説明した。

「出口だ」

二人共、入口と出口の何を知ってるんだよ。次第に部員が集まってきて…

「入口だ!」

「出口だろ!」


よし、なら試合を観に行こう。

僕達、強豪チームは観に行った。試合を見ている僕らを、他の学校の人が見つけた。


あの強豪校が全員で見てる!?

入口と出口って何者だ!?

気が付くと凄い数のギャラリーが出来ていた。

入口と出口は試合中、訳が分からず首を傾げていた。

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