第34話 流行り病
体がだるい。風邪を引いたか。体温は38.5度。私は病院に行った。待合室で待っていると看護師に呼ばれた。診察室へ入っていくと、内科の先生が診てくれた。
「熱はいつからですか?」
「今朝起きてからです」
「最近、紫色の服を買いましたか?」
「は?」
「大事な事です。どうなんですか?」
「買いました」
「そうですか。流行り病ですね」
「流行り病とは何ですか?」
「今、流行のファッションを追いかける若者の間で流行ってるんですよ。今年は紫色がトレンドですからね。流行を追いかけた後、唐突に高熱が出るのが特徴です。熱はすぐ冷めますよ。ファッションの色の流行なんて大体一年周期で変わりますからね。解熱剤出しておきますね」
「えっ……あのっ……どれくらいで治りますか?」
「解熱剤で熱を冷ましながら一年様子見て下さい。一年後、また来てくださいね」
どうしよう…。
私、思ったよりも重症だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます