第8話ターニャの魔導連隊

 あまりにも多くの志願書は読むのを諦めて数えるだけで終わった。

 前線から後方から教育部隊から。

 志願書の山がやってくる。

 だが、ターニャは逆に苦虫を噛み潰していた。

 副官のセレブリャコーフ少尉に言って書類を整理させる。

 室内にかろうじて収まる10万枚以上の志願書。

 明らかに魔導適性があるだけの素人が含まれている。

 だが、これはチャンスでもあった編成作業が終わるころには戦争も終わり自分は連隊長でエリートコース。

 部隊は無傷で後腐れもないだろう。

 問題は魔力量だった。

 新型の宝珠をエレニウム工廠から入手することはすでに成功していた。

 だが、数は予備無含めて2000ほどだ。

 全員に装備させることもできない上連隊は200。

 予備にさらに200で五個連隊分しかない。

 なんとか予算で製造してもらった魔導宝珠後期型を一人に二個ずつを志願者全員に配る用意を終えると部隊編成予算は底をついた。

 アルペンに行くわけにも他部隊を動員するわけにもいかない。

 ターニャは考えた結果思った。

 基本に戻るかと。

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