第5話エレニウム96式

(よし、エレニウム95式の開発中止!私は原隊に復帰して教導隊だ)

 ターニャが転属願いの手紙を読んで沸き返っていると、クルスコフ演習場の広場へと呼び出しがあった。

(災いあれ!MADよ!)

「いいかね。デグレチャフ君、これを持ち給え!「

「なんですか。これは?」

 見慣れない宝珠を受け取るとデグレチャフは宝珠を見る。

 明らかに八角の同調技術の宝珠だった。

「君も神の声を聞いたのだろう?話をしたのだろう?なれば神の奇跡により実験は成功する」

(狂ったか、MADめ、実験中止だ。軍法会議のほうがましだ)

 しかし、ターニャのものではない謎の魔力によってエレニウム96式は動いていた。

(こんなものが暴走すれば演習場は!いや、街は!)

(図ったな!存在Xめ!)

 ターニャが気がつくと目の前に存在Xと同じような存在が浮いていた。

「あなた達の実験に対して奇跡を認めます。主の御名を広めるのです」

 次の瞬間、実験場に戻ったターニャは八角同調の成功を確認し、沸き返るシュゲールと部下に胴上げされたのだった。

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