第3話開戦

「皆様、開戦です。レドガニア協商連合に対して我が帝国は開戦しました」

 レドガニア協商連合はナショナリズム高まりから帝国に宣戦布告を行った。

 それに対し帝国は防衛戦による内線戦略で機動防御を行い、協商連合先鋒部隊を撃破した。

 協商連合部隊から20キロほど離れた上空。

 ターニャ・デグレチャフ。

 冷酷なサラリーマンが転生した先の少女は魔法の才が認められ、魔導士として弾着観測を行っていた。

「これはいい!勝てる軍隊で勝てる戦争で、キャリアを積み重ねれば出世して後方勤務につけれる」

 ターニャが弾着観測を行いながらそうつぶやくと同時に緊急警報が無線越しに流れた。

 レドガニア協商連合の魔導連隊が現れたのだった。

 開戦に備え、整備された精鋭部隊だった。

 その数200。弾着観測員を次々と排除しながら護衛の魔導大隊と戦闘を繰り広げる。

 ターニャは後退許可を無線で頼むが司令部は受け入れず、レドガニアの連隊がターニャを包囲した。

 シールドで魔法による射撃を防ぐが次々と打ち込まれる射撃は徐々にターニャの衣服をボロボロにし、無線も壊れたのでターニャは放棄した。

「高いな」

「嫌な位置を取られました。どうしますか」

「吶喊して埒を開ける、弾着観測員はあれで最後だな」

「はい」

 連隊から抽出された50人がターニャを包囲し突撃する。

 ターニャも突撃して魔導刃で次々と兵士を切り裂いた。

 だが、接近射撃を喰らい、衣服は破け装備を失った。

 ターニャは一番先頭の兵士に捕まると自爆した。

 自爆により、大隊の半数が壊滅した。

「スー中佐、そろそろ敵増援が来ます」

「観測手は潰した。後退する」

 こうして、ターニャの初陣は終わったのだった。

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