第257話 I need to be in love

恵は「

この離れって・・・まさか」と、ちょっと、意味深な表情。


真由美ちゃんは笑顔で「お化け出ませんよ」(^^)


恵は「なーんだ。良かった。」と、安堵。


真由美ちゃん「重い病気で長患いして・・・死にましたけど」と、遠くを見て、伏せ目。


「え」と、固まる恵。


真由美ちゃんは「うそうそ、うそですよー。おばあちゃん元気だし、おじいちゃんも」(^^)。


恵は「なーんだ、びっくりした。夢見そう」と、右手で左の腕さすって。


真由美ちゃんは「ごめんなさい。ちょっといたずらです」と。にこにこ。


恵は「そうそう。そのくらいのほうがかわいいわ」と、にこにこ。


「でも・・・ひとりで寝るのはちょっと淋しいね」と。


真由美ちゃんは「じゃ、わたしでよければお隣に」


恵は「悪いわね、明日乗務なのに」と。


真由美ちゃん「早番じゃないですから」と、にっこり。


「じゃ、お布団敷きますね。わたしの」と・・・。



押入れを開けると・・・さっきのガラクタが

また落ちてきた(^^;


「と・・・!」押しつぶされそうに。



恵は「さっき、それで」



真由美ちゃんは「すみません、片付いてなくて」(^^;


恵は「ううん、わたしの部屋よりマシ」

と、ちょっと告白。



真由美ちゃんは「乗務が長いですからねー。」


恵は「そうよー。ほんと、CAくらいで止めといて、お嫁さんに行った方がいいかも・・・


・・・でも、なんか魅力があるのね。車掌って」




真由美ちゃんも「はい。そう思います。なんでしょうね。あの感じ」


お布団を、恵の隣に敷いて。




「じゃ、寝巻きに着替えてきます」とととと・・・と、母屋の方へ。


廊下を歩いて。


居間に居た、お父さんとお母さん・・・まだ、さっきの夢物語のお話をしてて。



恵さんみたいなお嫁さんが来たらいいね、と・・・両親とも。



でも、本人たちの気持が大事だから、とはいいながらも。




それは、真由美ちゃん自身もそう思うけど・・・なんとなく、お兄ちゃんが

誰か、お嫁さん貰うのは

なんとなく・・・。


音楽が好きな真由美ちゃんは、カーペンターズの妹、カレンさんが


I need to be in loveを歌う時、兄のリチャードさんを思っていたのかな、なんて

思ったりしたり。


恋に堕ちるべき。そういう言い方が

なんとなく・・・その「恋」で


心の奥にある、言ってはいけない「想い」を・・・打ち消したい。


そういう気持があったのかな、なんて想像したりするのだった。



「カレンさんは、結局・・・それで」

幸せを見出せずに、天使さんになってしまったのよね・・・なんて。


ちょっとかわいくおセンチな、いまの真由美ちゃんだった(^^)。


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