第253話 かわいい割れ目ちゃん
友里絵は、スパゲティを絡めずにそのまますくって食べている。
ずーるずる・・・(^^;
由香は「キタネーくいかたするなよ」(^^;
と、隣の椅子で。
愛紗は「でも、それが普通だって、イタリアだと」
マジメ。
由香「へー。イタリアってなんか・・友里絵がいっぱいいるのか」
と、冗談っぽく
ーーー友里絵の顔が一杯。そのへんに(^^;
想像。
菜由「なんか怖いかも」
笑顔。
友里絵「怖いんかい!」と、楊枝を投げた。しゅっ。
菜由、避ける。「ふっふっふ・・・。」
不敵に笑う。
友里絵「忍者服部君かいな」
由香「いやいや、あの感じは・・・。」
友里絵「魔太郎が来る」
菜由「股老?いやー、そんなに古くないぞ、使い込んでるけど」ハハハと笑う。
愛紗「・・・・なんか、菜由さ・・。」
菜由「なに?」
愛紗「友里絵に似てきた」
菜由「・・・・・友里絵ウィルスに感染したかー。」
がーん。
由香「アホは伝染るからなぁ」と、笑う。
友里絵「アホの方がいいよー。楽しくて」
愛紗「ほんとね」と、にこにこ。
菜由「そういうと、なんかさ・・・。」
由香「オマエはアホって言ってるような・・・。」
愛紗「いえいえ、そんなことは・・・あるのか」 ハハハ、と笑う。
菜由も、笑う「おもしろいね」
窓の外は、お月様に照らされた鋸岳が見える。
シルエットで綺麗。
友里絵「綺麗なお月様」と、にっこり。
由香「お月様って顔かいな」
友里絵「顔で見るのかよ」
由香「ケツで見れるかよ」
友里絵「なるほど」
ハハハ、と、みんな笑う。
水曜日の夜。オフシーズンとあって・・・。
暇なKKR南阿蘇。
田楽豆腐を、愛紗。
竹を割って作ったような串の、前が割れてて。
お豆腐を水切りしたものを、挿して。
焼いてある。
友里絵も持ってきて「こーいう食べ方って、あんまり知らなーい」と。
くるみとお味噌、甘いタレが付いている田楽豆腐を食べて。
「んー、おいしー」。にこにこ。
全部食べて・・・。
串が割れてるんで 「あー、割れ目が見えるー。」
由香「・・・あ、いいのか」回りを見回す。
菜由「なんか、ドッキリするなあ」
愛紗「・・・・・。」
友里絵は、竹串の割れ目ちゃんを、なでなで・・・。「ひっひっひ・・・かわいい割れ目ちゃん
。」
と、危ない顔真似。
由香「いーかげんにしろ!」と、張り扇・・・の代わりに。
お鍋用のオタマで。
こーん。
菜由「いい音したなぁ」(^^;
由香「カラだからなぁ」
友里絵は「いてーなーぁ、バカんなっちゃいそう」
由香「それ以上なるか」
友里絵「・・・確かに」
菜由「ナットクする?」
ハハハ、と。楽しく笑う。
ひとしきり食べて。
思い思いの飲み物で。
カフェのひととき。
「あー、食った食った」と、友里絵。
おなか、ぽんぽこりん(^^)。
由香「太るなぁこりゃ」と、お腹をさすって。
愛紗は「エルサイズのハラ、ね」と、自分のお腹をなでなで。
もともとふっくらしているタイプだ。
菜由は「ジュテーム、オスカル!・・・の写真、あった?」
愛紗は「家にあるもん。」と、真由美ちゃんの「見せてくださーい」の
リクエストのお話。
友里絵「ホントに
「エルサイズのハラ」
って題名なの?」
愛紗は「まさか」と、笑った。
菜由は「ベルサイユのばら」と、真面目に。
友里絵「知ってるよ」
由香「マンガはな」
ハハハ、と、楽しそうに笑って。
「さ、メシ食ったし。風呂入って寝よ」と、友里絵。
由香「どー見てもおっさんだよ、そのセリフ」
友里絵「セリフを見るのか?」
由香「これ読んでる人はな」
友里絵「・・・なるほど」
菜由も笑う。「おもしろいね」
由香「あたしらが帰んないと、帰れないじゃん。みんな」と言って。
食器のお盆を持って。
「すみませんねー。こいつ、バカだから」と。
ウエイトレスさん「いえいえ・・・」と。にこにこ。
由香は「ここで働きたいそうですから、こき使ってやってください。
メシに味噌汁掛けてやれば、三日は生きてますから」
友里絵「犬かい!」
由香「猫派だろ」
友里絵「そうだけど」
ウェイトレスさんたちも、ははは、と。笑う。
友里絵「あー、受けちゃった。」
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