第251話 よよよよよ・・・

・・・・少し、チビっちゃったかも・・・。なんて。


普段の凛々しい美人さんが、こんな(^^;





その「どどどど」を母屋で聞いたのは、真由美ちゃんと

お父さん。


お父さんは事故報告書を書かされていた(?)のか

真由美ちゃんと一緒。



「なに、今の音?」

と、真由美ちゃんは

軽快に立ち上がって。廊下をスリッパですたすたすた・・・。



離れの方へ。



障子を開けて、灯りをつけた。



「あ!」


ガラクタに埋まっている恵を発見し「恵さん、大丈夫ですか!?」


恵は、うつぶせになって、弱々しい声で「だいじょうぶだ~ぁ~~・・・。」


がらくたから、むく、と立ち上がり「う”~~~」と、内股で。


真由美ちゃんは、悪いとおもいつつ笑ってしまって「廊下の突き当たりです」と。


寝みだれ浴衣で、恵はその方向へぶっ飛んで行った(笑)。







ばたん!

じゃー・・・・・・(^^;




少しして、恵は戻ってきて「おなかすいたなー。おんせんはいりたーい。」


と(^^)。


ダメお姉ちゃんになった。(笑)。



真由美ちゃんは「あ・・・なんか作ります。温泉は・・・家にもありますから。この離れに

ついてますし」



恵は「えー、悪いなー、とつぜん。」



と。



真由美ちゃんは「いえいえ・・・寝ちゃってたから。今から温泉行っても、開いてないし。」


19時半である。




田舎の夜は早い。




恵は、おっぱいがゆらゆらするので「誰か、触らなかった?」と、悪戯っぽく聞くので


真由美ちゃんは「車から降ろす時、間違えて父が」



恵は、ふざけて「えー!誰にも触らせた事無いのに!」



真由美ちゃんは「事故ですから、事故報告書を・・・。」



・・・・ほんとに書いてたの?(^^)。



恵は、泣きまね「いやー!オトメの純潔を穢されて!もう、お嫁にいけないわー!」


真由美ちゃんは「まだ、酔ってるんですか?」(^^;




恵は、マジメな表情で「いや!あたし、お父さんと結婚しないと!」



真由美ちゃんはびっくり「結婚!?って、言われても・・母が居ますし」

と、真面目に答える(笑)。



恵は、にっこり「う・そ」


真由美ちゃんはにっこり「なーんだ、びっくりしたぁ」安堵。



恵は「でも、いいトコねここ。離れを借して貰えればいいなー。

ここから通えば楽だし」と、にこにこ。


真由美ちゃんは「でも、熊本車掌区だし、恵さん」



恵は「じゃーさ、お兄ちゃんのお嫁さん!」




真由美ちゃんは「え」と、一瞬どっきり。


冗談だけど。


でも、なんとなく・・・・違和感。


すぐに笑顔になって「兄次第ですね」と。


言ってはみたりした。



恵は、真由美ちゃんのその表情を見て。



にっこり「うそうそ。真由美ちゃんって、ホントにお兄ちゃん、好きなのね」と。


真由美ちゃんをなでなで。



真由美ちゃん、なんとなく安心。(^^)。





真由美ちゃんは、離れのお風呂に温泉のお湯を入れている間に・・・


「なんか、食べ物、食べ物」


と、台所に。




お父さんが・・・「なんだ、ごはんか?」


真由美ちゃんは「うん。恵さんがおなかすいたって。ねーぇ、お父さん?」


お父さんは「なに?」と。にこにこ。


真由美ちゃん「離れをね、恵さんが借りたいって言ったら、どうする?」


お父さんは「いいよー。あんな美人で、可愛い子だったら」と、にこにこ。



真由美ちゃんは「お父さんがおっぱい触ったから、責任とって結婚しろって」

と冗談で言ったら・・・・。



お父さんの後ろに、お母さんが・・・・。



怖い顔。大魔神(笑)。


「・・・・ちょっと、アナタ・・・。」




お父さんは「はい・・・あ、いやいや、事故だったんだって。ほんと!

事故報告書を書いてたとこ・・・。」




・・・・ホントに書いてたんかいな(^^)。




お父さんは連行された。



真由美ちゃんは「あーあ・・・しーらないっと」(キミが原因だ。笑)。







真由美ちゃんがご飯を作ってて・・・。「あ、おフロおフロ」と。


スリッパはいて廊下を、とととと・・・。

離れに行くと・・・。


お母さん、お父さんを引き連れて、正座。


恵さんも、しかたなく正座(^^;



真由美ちゃんは「なにやってんだろ・・・。」と。恵さんの後ろから、覗く。



すると・・・お母さんが「このたびは、主人が大変失礼を致しました。お詫び致します」

と、深く陳謝。



真由美ちゃんは、そこまでしなくても・・・と、思って。


恵は、真由美ちゃんに気づき、後ろを振り向いて。にかっ。



突っ伏して。


「いや!乙女の純潔を穢されて!あーあー、もう、お嫁に行けないわーぁぁぁぁ・・・。」

よよよよ・・・・と。泣き真似(笑)。




・・・・だれがオトメやねん(^^;と、真由美ちゃんが呆れて見ていると


恵は、密かに振り返り、あっかんべー。



「はは・・・」と、真由美ちゃんは覗くのを止めた。

「面白い人だなぁ、恵さん」



お父さんは「それでは、せがれの嫁にでも・・・。」と。



真由美ちゃんは足を止めて「え!」



そんなぁ(^^;



恵もびっくり「いえ・・・そこまでは・・・・。ただ、この離れを貸して頂けません?」



お母さんは「お住まいをお探しですか?それでしたら・・・うちは別に、ねえ、あんた」


お父さんは「あ、うん・・・・。」



恵は振り返ってにかっ「あれ、真由美ちゃん・・・いないのか」



真由美は、「ああ、よかったぁ・・・あ!おフロおフロ!」



お風呂は、温泉のお湯が・・・・あふれて


じょぼじょぼじょぼ・・・ああ勿体無い。


蛇口を捻って止めていると「あ!お料理!」



どどどどど・・・・と駆けて。台所へ。




忙しい真由美ちゃんである(笑)

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