第634話 砂
POM!
と、めぐは元の海岸のみんなのところへ戻って。
「どしたの、めぐぅ」れーみぃは
ちょっと深刻そうな顔をしていためぐに気づいて。
ううん、なんでもないっ、って
めぐは海に向かって走り出す。
泣き顔になりそうで、見られたくなかった。
砂浜に足を取られて、めぐはどて、と転んで。
みんなの笑い声を背中で聞くと
友達っていいな、わたしには友達がいて
うれしい。
そんなふうに、めぐは
砂浜に顔を埋めて思った。
ルーフィは、はた、と
目覚めて思う。
なにか、不思議な夢を見た。
そんなふうに、思うけど
覚えていない事が、夢ってほとんどだ。
なにか、悲しい事と
嬉しい事が一緒にあったような
変な夢だった。
そう、ルーフィは感じる。
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