第511話 ditstonation

めぐは、そのギターのサウンドに浸っていながら

アメリカンハードロックンロールの

ヴァンへいれん。なんて

自分でつぶやいてみたりしてるうちに



アメリカンな、ルーフィのご主人様が

眠ってるって事を

ふと、連想した。



夢だからもちろん、そんなものだけど。





でも、それは11次元の別の宇宙。



なんだけど、夢だから、時空間も簡単に歪んで(笑)。




そこに、つながってしまう。




たとえて言うなら、認知を忘れかけている


おばあちゃんが、息子さんとお父さんを見間違うような



そんな事にも似ている。




おばあちゃんには、心の中で


本当は遠い時間を越えて

似ているものがつながって見えてしまうような。









それで、めぐは、眠っているルーフィのご主人様に



行った。




「彼は、ルーフィは。魔法を失って

困ってるんです」





そう、言うと




ご主人様は、透明な気持ちで



「知っているよ。そうすれば彼は、魔法使いの役目を免れて


人間のように生きていく道を得られるだろう。それもひとつの生き方さ」



ご主人様は、夢でそんな事を言った。






「どちらを選ぶのも彼の自由だけどね」


アメリカンな魔法使いは、思ったより自由だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る