第505話 erupion

そういうめぐは、なぜかハードロックンロールのような気分で



レザーのジャケットに、短い赤のスカート。



なんて格好だろう、と神様が思うまでもなく。




そう、ここはめぐの夢の中だった。





めぐは、リサの夢の中に行って来て


リサの好きな、イギリスのハードロックンロールを

歌って来たのだった。



めぐ自身は、歌い足りなくて



大好きな、アメリカンロックンロールの



ヴァンヘイレンを口づさんで。




フェンダーのギターで、ライトハンドを決めて。



それは、もちろん夢だった。





little dreamerだもの。









ロックンロールはいいものだ。



ひとを元気にする。






神様は、めぐのその姿に微笑みながら

でも、戸惑いながら(笑)。






それで、切符を手に入れて。

オリエンタルエクスプレスに乗ればいいのだが。


なぜか、始発駅のupperfieldから乗らずに


途中の、ここbluemorrisから乗る事になったのは


単に、思いつきである。



そもそも、飛行機で行けばいいのに



夜行で行こう、などと考えるのも




ちょっと、趣味趣味な神様だ(笑)。




見た目、全然神様には見えないけれど

そんなものかもしれない。




そのひとの心の在り方が、周りから

ありがたいものならば




それは、神様なのだ。





クリスタさんが、天国はどこにでもある、そう言うのと似ていて


神様も、どこにでもいるのかもしれない。

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