第493話 Memories
でも、それが大事ってことに
若いミシェルはまだ気づかない。
前の世代、親たちも恋して
愛して。
次の世代を遺すのは、生き物の本質。
誰に教わらなくても持っている。
でも。
子供を育くむのは、人間社会では
愛である。
技術も文化も必要な事だ。
そうして、おじさんもおじいちゃんに
育てられてきたのだし
同じように、リサやミシェルも
育てられてきた。
だから、鉄道の仕事をしている
おじいちゃん、おじさん。
その生き方が記憶に残って
リサやミシェルが生きていく。
それが、生きていく、って事。
おんなじふうに、炭坑で働いていた
トム・ジョーンズの力強い歌を聞いていた
おじいちゃん。
それが、記憶に残って
リサは、イギリスのロックで
おじいちゃんの風景を連想したり。
記憶ってそんなもので。
素敵なもの。
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