第484話 おんせん

温泉の、駅浴場なんて


贅沢。



そう、みんな口々にいいながら


ほいほい、と

お風呂へ。



みんな友達だし、意外と

女の子同士だと、さっぱり


おーるぬーど。





「れーみぃ、やっぱりお嬢さんだね」と


めぐは、れーみぃの少女っぽい

柔らかで、傷ひとつないボディを見て。



脱衣所は、素っ気ない木の床で



籠が並んでる棚、大きな扇風機。



なーんとなく、湯の香。



「めぐみたいに、すらっとしたいんだけど」れーみぃは


ふくよかな腰を、よじらせて。





そっかなあ、と

めぐは、大きな鏡に映る

自分の少年みたいなボディをみて、そう思う。



鏡に映る、naomiの



スーパーモデルみたいな、均整の取れたボディを見ながら(笑)。





同じ歳なのに、ずいぶん違うなぁ(笑)なんて。






リサは、スポーツ好きだから



膝っこぞうに傷があったりして



でも、それだけに


日焼けのない胸周りが、とってもセクシー(笑)。





意外に、恥ずかしそうに

俯いている。




「そういえば、みんなでお風呂って、修学旅行以来だねぇ」なんて。




naomiも楽しそう。





ちょっと、年季の入ったガラス扉を引いて



お風呂場に向かうと、大きな湯舟に、お湯がたっぷり。




石作りの床は、玄武岩だろうか。

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