第449話 train number2

いろいろあった、列車の旅も

ようやく、終わりを告げる。



列車料理長は、すっかりご機嫌で(笑)



もう夕方の、1列車。


折り返し、上り2列車になる編成に

乗ったまま。



めぐたち、アルバイトの飛び込みに(笑)




「今日は、ご苦労様。

また、帰りの列車は夜9時だけど、

次の帰りに、また乗るかな?」と




にこにこ、ご機嫌。



「はい、また乗らせてください」と



めぐも、にこにこ。






いろんな事があった、この列車の旅。





過ぎてしまうと、楽しい事ばかりなように

めぐは思った。




そういうもので、ひとの気持ちって


嫌な事は忘れるようにできている。




どうしてかって言うと、嫌な事ばかり覚えていると

病気になってしまうからだ(笑)。




面白いもので、人間の心には限界がある。

嫌な事、辛い事を覚えてばかりいると


生きて行くのに不都合なので、忘れるように出来ている。




それは、昔々

戦う動物だった頃の名残だと

言われていて




戦いながら生きていく最中に

過ぎた事をクヨクヨしていたら

滅びて死んでしまうからで(笑)




忘れる事が上手い動物が、生き残った。





同様に、心や体が傷ついても


忘れて、戦い続けられるように

出来ている。




しっかり眠って、夢を見れば

忘れられる。




めぐが、夢の中で



心に出会う魔法を使うのも




割と、理論的に正しいかも、しれない。(笑)

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