第430話 memory of you
ちょうど、キッチンで煮えている
トマトソースの匂いも
彼女に、そんな連想をさせたり。
ひとの気持ちって、そんなきっかけで変わる。
トマトの味とか、香りで
トマトがあった記憶が呼びだされたりする。
それで、Naomiもちょっと
懐かしい気持ちになった。
こんど、お母さんに
少し優しくしてあげようかな、なんて
(笑)
でも、顔見ると
喧嘩したりするのだけど。
そういうものだし、喧嘩相手に
ならなくなると
それはそれで淋しい(笑)。
ひと、それぞれに排他性が
生物だから当然あって。
だから、誰かと気軽に喧嘩する事も
必要だったりする。
そういう解消がないと疲れてしまうのて
でもそれは、Naomiの人格ではなくて
生き物としての細胞が
それを動かしているのであるから
彼女になんの罪もない。
もちろん、人類すべてに言えること、なのだけど。
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