第405話 Midnite train
揺れる列車の中
深夜特急の乗車客は少なく。
めぐたちは客と言うよりは従業員とバイト、
だし(笑)。
夜行列車の旅は、それを好む人々を
除いて
今や時代遅れと言う感じかもしれなかったり。
でも、若者ミシェルは
希望に満ちて北へ向かおうとしていたし
めぐたちも、どちらかと言うと
観光旅行気分になってしまっていた(笑)。
リサが無事だったりするから、で
そのリサの気分転換には、ロック音楽が
重要な役割だったりして。
れーみぃの思いつきで、バンドでも
やろか、なんて話になったのはタイムリーだったけど。
ロックとは関係なく、少年ミシェルは
快適なひとり個室で[ソロ]の
夜を迎えて
夢を見ていたりする。
ちょっと、人には見られたくない夢も
あったりする。
(笑)
でも、たまたまめぐも眠っていて....
めぐは魔法使いだから、夢の中に旅する事ができるけど
眠っている時、能力がふと、ひとり歩きしたとしても
まだ少女だから、仕方なかったりする。
じぶんの、夢。
だれかの、夢。
それが、つながってしまう事が、たまたまあったりして。
誰にでもあるけれど、夢のなかに誰かが現れるとき......
ひょっとしたら、それはも
誰かが、夢の中に現れたのかもしれなかったり。
夢は4次元空間なので
歪んだ時空が、どこかで重なり合ってしまったりすることも
ない事も無いから
偶然、そんなことも起こるかもしれない。
この夜のめぐは、たまたま
同じ列車で眠っていたミシェルの夢、ちょっと
ひとには見せられないような恥ずかしい夢(笑)。
それは、ミシェルの願いだったのだろうけれど
想い人、めぐお姉さんと愛を分かち合う夢だった。
めぐは、彼方から
その、ミシェルの夢を垣間見てしまう(笑)。
「いやっ!」と、そのシーンに背中を向けて
白霧の彼方の空間を向いたが
でも、18歳の女の子である。
少年ミシェルの想いにまで思慮は配れず....
夢だというのに、ムカムカと腹立ってきた(笑)
そこからは、ふつうの女の子とは違う魔法使いめぐ、である。
振り返り、どかどか、とそのシーンに割り込み「ミシェル、このスケベ!」(笑)
夢を見ているミシェルの心に叫んだ。
ミシェルは、はっ、と飛び起きた(笑)
そして、夢の中で起きた事を
悪いことを想像したからバチが当たった、と自己嫌悪。
いや、悪い事ではなくて。
そういう夢を見る事で、満たされない気持を解消する事で
心のバランスを取るのが人間なのだ、と
ジーグムント・フロイドもそう言っている。
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