第370話 ladies and gentlemen,

そういえば、図書館の

レストランのシェフ、も


太ってたし


司書主任さんも。



だからと言って、太っちょが好きという

訳でもない。




ルーフィさんは、太ってなかったけど。




そんなふうに思い出す。彼。




もう、だけど

遠い思い出、って感じ。




恋心ってそんなもので




何かのきっかけで、想い

始めるけど





突然、消えてしまったりするような


そんなものであったりする。




身近だから好きになる、って訳でもなかったし。




姿形で、気に入るって

そんなタイプでもなかった。




もちろん、見た目は悪いよりはいい方がいいけど(笑)。






「ほんじゃ、れーみぃは

あの料理人さん.....。」と、言いかけて。




れーみぃが「ほんじゃ」と


真似したので


それがなんとなく、可笑しくて


めぐは、笑った。



なんとなく、れーみぃも。





さっきのシェフは、遠くからにこにこと笑ってて。




若い料理人さんたちは、ちら、と


ふたりの女の子を意識はするけど



気のないふり。




そんな不自然さ、なんかもめぐが、若い男の子が

苦手な理由だったりもする。






ふつうに話せばいいのに、ルーフィさんとか、司書主任さんとか。







そんなふうに思うけど。






でもまあ、ルーフィは魔法使いだし


司書主任さんは......どうしてかな(笑)。





ジェントルマンなだけだろう。





そういう男も少なくなった。

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