第360話 kindnes,joy,love &happines

厳しい冬、降雪を

避けて


村の中、皆で

雪かきをしないと

歩く事もできない。



そういう地域だと、皆が

助け合う気風が、自然に出来ているから



誰の利益とか、誰が得するとか


そういう事は、気にならない。

みんなのものだ、と言う


そういう気風が基底になる。



なので、誰にでも穏やかで

思いやりのある、社会を

自然に育てていく。





そういう気分を、皆が持っているから


リサのおじさんや、おじいちゃんも


国鉄のために、頑張ってこれたのだろう。




ある意味、ヒーロー。



みんなのヒーロー。





リサも、もちろんその気質を持っているから

国鉄に入って、みんなのために

働きたいと思っている。




その、国鉄が


例えば、外国のお金儲けのために、

使われるなら......



気分としては、面白くない。




ヘルメットの区長さんや、お掃除のおばちゃんたちも

同じ事を言っているのだろう。




国、と言うよりも



ひととひととの、共通の財産。



そんな感じなのだろう。







そんな、地上のめぐの動きを


天上から、神様は


見ていた(笑)。



「まあ、なるようになるんだろうね」と



にこやかに微笑んでいて。




結果として、ジョナサンさんの

危機を救う事になるんだから(笑)。


歴史が変わっても、それはそれでいいのかな、なんて

(笑)



神様も楽観である。










さて、地上では......




まだまだ、寝台特急Northstarの出発までは、時間がある。



なので、リサのおじさんは


「晩御飯、食べて行きな」と



と、めぐに勧める。




「いいんですか?と


めぐは、ちょっと遠慮。




でも、ヘルメットの区長さんも、もう

勤務時間が終わって、ヘルメットを取って。




ヘルメットみたいな、ぴかぴか頭でにこにこ(笑)

「食べてきな」と



やさしい言葉。





その、操車場の端っこの


鉄骨の2階建て。


割と大きな、でも古い

建物には

黒い、油染みがあるような

そういう、使い込まれた

温かみがあるようで。



事務所の他に、食堂とお風呂、宿泊場所があるらしい。





ホテルのように、綺麗な建物とは言えないけれど


人の温もりを感じる、そんな建物。





「さあ、どんぞ」と



区長さんは、作業服のまま。




外の入口から、直接

食堂へと

めぐを誘った。




「わがい、お嬢さんの

お口にあうがのー」と



リサのおじさんも


にこにこしながら。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る