第338話 夢のゆめ

まだまだ、夜明け前。


クリスタさんは、夢の中への来訪者(笑)のせいで

ちょっと、ふんわりと微睡んでいた。



朧げな意識。




.....そう。めぐさんの事で。



と、夢の中で思い.....。



廊下をはさんで向かい側のお部屋で眠っている

めぐ、の事を思った。



「夢、見てるかしら.....。」





天使、クリスタさんは

今は天使としての能力は、ほとんど使っていない。


でも、夢の中でお話するくらいなら-----。


と、クリスタさんは思った。





----割と、夢の中で誰かに会った、なんて言う。

時々、こんな風に

本当に、夢と夢がつながっている、って事も

あるのかもしれないーー。





めぐの夢の中では、めぐ自身は

きょう、出会った事を思い返していたりした。



それは、もちろんふつうの人間の夢で

そうすることで、記憶を、もう一度記録するのだけれど


その時に、データが変わってしまったりする事もある。






そんなところに、クリスタさんが現れて(笑)。


めぐは、驚く。




リサたちと一緒にいるところを、夢に見ていたところで

いるはずのないクリスタさんが、電車に乗っていたりしたので(笑)



もちろん夢だけど、そういう風に

不条理な夢、ってできていたりする。




クリスタさんの存在に、夢を見ていためぐは

ふと、夢の中で「これは夢」と認識するのだけど(笑)



それも、ふつうの事だ。



でも、めぐが違っているのは

魔法使いだから、夢に現れたクリスタさんが



夢の中の人じゃない、ってわかってしまうところ、だったり。




「クリスタさん?でしょ?」


と、めぐは夢の中で語りかけた。



こういう時、寝言を言っていたりするのだろう(笑)

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