第287話 many girls and lover

ロッカールームに、めぐと、リサ

それと

ミシェル。


もちろんミシェルは別の部屋(笑)。





夏休みなのだけど、そろそろ後半とあって


プールで遊ぶ子供たちも減ってくる。



北のほうのこの町は、割と夏が過ごし易い

から、

みんな、宿題でもしてるのかな?なんて


めぐは微笑みながら。





「楽しそうね、めぐ」と


リサは微笑みながら。





気づくと、めぐは

プールに来たせいで

自身の

魔法使いとしての悩みを

忘れてしまっていて。




友達っていいなぁ、なんて

思ったり。


困った時に、頼りになったり。



辛い時、そばにいてくれたり。




めぐも、そんな訳で

リサの力になってあげたいと

思って。




あんな事をしたんだな。




めぐの回想(笑)。






水着に着替えながら、めぐは

自分の体をちら、と見たりするけれど

それは、ちょっと恥ずかしい(笑)。




でも、着替えないとプールに行けないから

仕方ない。





リサは「めぐぅ、育ったね」なんて



言うので


「かわんないよ、ちっとも。

リサの方が、」と

言いながら

スリムなリサの脚を見ると




颯爽としていて。



スポーツが過ぎな彼女らしい


さっぱりとしたその脚線美は


めぐには、憧れの


どこか少年のような雰囲気も残る

美しいものであったり。




そういえば、なんとなく中性的な雰囲気もある

ミシェルと、少し似ている。



それを、セパレーツの水着で纏う

リサ。




ほんとなら、そのまま美しい裸身を晒しても


美術的に思えるような

そんなリサのスタイルを



見ていて、めぐは



「新体操とか、似合いそうだよね」と


言ったりもする。


リサは、「そっか。

やってみよっかなー」なんて

ビーチボールで

新体操の真似したり(笑)。





そんな訳なので、女の子の着替えは時間が掛かる(笑)。




ミシェルは、先にプールサイドに出ていて。



ひとりだと、なんとなく落ち着かない。




流れるプールは、温水なので

秋が近いこの時期でも、別に

寒くはないのだけれど(天然温泉だし)。





寒くなったら、ジャグジーもあると言う

至れり尽くせりの温泉リゾートであったり。



気温のせい、ではないけれど

ひとりだと、ちょっと心が寒いかな、と


思うミシェルだった。






真夏とは違う、陽射しは

午後2時とは言っても、そろそろ

水着だけでは涼しいかな、と


ミシェルは思った。





嬌声を上げて、はしゃいでる女の子たちの

姿が、プールサイドのミシェルにも届く。




それを見ていても、ミシェルは



そんなに興味を覚えたりはしなかった。



心にあるイメージは、めぐお姉ちゃんの事で

満たされていて。



本が好きで、大人っぽくて。

優しい。





.....と、ミシェルにはそう映っている(笑)

めぐの偶像。



恋と言うものは、そんなものである。

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