第255話  technology and biology





technology and biology



でも、あたしたちは違う。


と、めぐは信じている。



ぞれぞれに、恋人ができたって

ずっと、友達だもん。




男の子との付き合いとは違って

一生、分かち合える幸せ、

そんな、気持ちでめぐはいた。


だから、リサの事も気になる。



Naomiは、気丈なようだけれども


本当は、困ってるんじゃないかな?


なんて、めぐは気遣かったりもする。


お風呂でのぼせるめぐだけど(笑)



でも、友達を思う気持ちは、強い。





それも、小さな社会。


世のため人のため。








実際、女の子同士のコミュニティーは


男の子のそれとは違ってる。




比較進化論的な観点では

それは、進化の過程で得てきた性質

(獲得形質、と言う)。



故に、人間の隣人、例えば

霊長類ヒト科のハヌマンラングールで言えば


雌個体がグループを作り、共同体で子供を育てる。



そんな特質を持っているし



ゲラダヒヒなどは、女系で

雌グループが主導権を持っており、

群れ同士の戦闘を、雄にけしかけるとの(笑)行動形態を持っているが




それは、雌同士は子供を育むと言う特質、他の動物より育児期間が長い為に


必然的にそうなった、と


例えば、生物社会学の論者などはそう

主張している。




めぐたちは、意識しなくても


そういう、長い歴史の記憶から


行動をプログラムされている。





そういう、既存のパターンに

触れる時、めぐのように、安心する。




そういう生き方をしなさい、と言う

行動のプログラムが

そこに報酬、つまり


安心する気持ちを

与える


ように作られている。




構造的に言うと、安心、を

意味する



神経内分泌化学物質、例えばオキシトシンを


そのプログラムが、脳内分泌させ




安心感を得る。




他にも、ドパミン、エンドルフィンなどの

複合した作用があるのだ、と

考えられているが




つまり、メカニズムがあると

言う訳で




人間も、実は

進化してきた機械のような側面がある、と言う事であって


めぐたちは、その中で生きている。



ただ、めぐが違ってる事は

めぐは、魔法使いなので

そのパターンにない事が

たまに発生する(たとえば、多重次元の恋人とか)


と言うあたりが悩ましいところ


なのだけど。(笑)。


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