第228話 坊やの映像


そうして、めぐは

坊やの映像を見た。


見た、と言うか


もう、眠っているらしくて

真っ暗な中(笑)。



Megのおばあちゃんと、一緒に寝てるみたい....。






そこで、めぐは


坊やの心を思った。



温泉に浸かりながら。






よく考えると、映像はいらなかったかもしれない(w)なんて

思いながら。






似た者同士



そうして、めぐは

温泉に入りながら


坊やと心をつなごうとした。



でも......。



心はつながった感じがする。



ねむっているんだよ、と言う

心地よさが感じられて。



しあわせそう。




だけど、思い出の時間が感じとれない。




図書館で、めぐたちと出会う前の

思い出が、感じられない。






「どうして?」と


考えながら、めぐは

坊やの気持ちを案じた。






わからない。



温泉につかりながら、だったから



お風呂でのぼせて。




ゆでタコさんになってしまって(笑)。




出よう、と思ったら


めまいがして、立てなかった。




湯舟のそばで、仰向けに寝転んでいたら


風が涼しかった。


お星さまが綺麗だった。





そのうち、おばあちゃんが

温泉から戻ってきて。




「めぐ?どこなのー?」と、のんびりした声。





おばあちゃんは、とことこ。



お風呂が明るいので



お風呂場へ。





露天風呂で寝てるめぐ、を見て




「風邪引くわよ、裸で」と、


にこにこ。




のんびりしたおばあちゃん。





女同士だと、気兼ねが無くていいけど。






なんて、めぐは思った。






めまいが収まってから、よろよろと


めぐは


起き上がって。




浴衣を着て、リビングに戻った。





お茶を飲んでるおばあちゃん。


ラジオだろうか、音楽が流れていて。



クラシックのピアノ曲。



どびゅっしー?だったかな。

月の光、と言う曲だった。



ふんわりとして、夜に似合いの。







おばあちゃんは「あら、めぐ。起きたの。]




と、のんびり。






「うん、のぼせてしまった」と

めぐが言うと





「あら、大変。」と。



のんびりと。




めぐは、お風呂で起こった事を話した。



坊やは、どうして過去の思い出が

ないのだろう?





その疑問を、おばあちゃんに聞いた。





おばあちゃんは、少し考えている。




音楽を聞いて、目をつぶって。



そのうちに、こっくり、こっくり(笑)



寝てしまった。






あらあら.....。





おばあちゃん、風邪ひくわよ(笑)。







似た者同士である。










しばらく、こっくり、こっくりしてると





おばあちゃんは、大きく揺れて。

目覚めた。





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