第四章 ロリモン進化⁉ またロリモン?
第44話 冒険者ギルド(5)
最後は
(武器が一つ百ロリスとして、必要な<アイテム>を補充するから……)
「ルキフェとイルミナに武器を買ったら終わりかな?」
そんな僕の言葉に、
「
人間にしては、良い
「兄さん、
とはイルミナ。表情はあまり変わらないけれど、こっちも喜んでくれた。
僕はメルクに――ゴメンね――と告げる。
「メルクには、進化の時に<アイテム>があるから……」
そう言って『水の石』を渡した。
「あい!」
メルクは元気に返事をする。
「な、
「ボクも、ボクも、進化」
ルキフェとイルミナが抗議する。
「いや、お金がなくて、石が買えないんだよ……」
コラッ! ズボンを下げないで――僕は急いでズボンを押さえる。
ルキフェが足にしがみ付いてきたのだ。
(まったく、困ったな……)
強くなる事は、彼女達にとって本能なのだろうか?
食事といい、優先順位が高いようだ。
取り
攻撃力は変らないけれど、大分、
「キキッ! これで狩りまくって、レベルを上げるでち」
意気込むルキフェ。
「手始め、ここの、人間共……」
とはイルミナ。
「
僕は注意をした。
「おいおい、ここは子供の来る所じゃないぞ!」
「げっ! ロリス教徒の小僧、また幼女を増やしてやがる……」
「
先程から後ろで、そんな台詞が聞こえてくる
僕は彼女達に――気にしないようにして――とお願いした。
「冒険者として活躍すれば、次第に減るから……」
そんな訳で僕は依頼を探す。
(これが丁度、良さそうだ……)
期限と場所を確認し、討伐と採取、探索の依頼を受ける。
窓口で手続きを済ませ、冒険へ向かおうとした時だった。
「アスカ殿でござるな!」
待ってくだされ!――と
振り返ると、いきなり土下座をされる。
状況が良く分からないので、近くに居た窓口の女性に視線を向ける。
しかし、彼女は
(それだけ厄介な相手という事なのかな?)
「えっと……どちら様――」
僕の質問よりも早く、
「このバカ息子がぁ!」
とギルド職員のおじさんが彼に対し、
「親父殿っ! フゴォ!」
顔面にいいのを
僕としては青年のその姿よりも、青年が着ているシャツに目が行った。
女の子の顔が
(もしかして、師匠の顔?)
僕は首を
けれど、そんなシャツを着るのはロリス教徒くらいだろう。
よって――シャツに
突然の出来事に、ルキフェとイルミナも絶句していた。
青年は床へと転がったけれど、受け身を取っていたようだ。
素早く身を
その様子は、ゴキブリを連想させる。
「ひぃっ!」「ぴぎゃっ!」
(重たい……)
イルミナは
「えっと、大丈夫ですか?」
僕は青年に質問した。
この異世界に来て<ヘンタイ>への耐性はかなり付いている。
――クワッ!
青年は顔を上げると、空中へと垂直に舞い上がり――フワリ――と優雅に着地する。そして、華麗に一礼した。
「
キランッ★――白い歯が光った。イケメンである。
だたし、『残念な』と
「
とギルド職員のおじさん。
そして、
「親父殿、邪魔をしないでくされ――拙者、アスカ殿とお話が……」
ブフォッ!――会話の途中で青年が
(それ、セシリアさんもやってた……)
間違いない!――彼も<ロリス教>のようだ。
セシリアさんと同じニオイがする。
「(オウフww)お嬢さん、お名前を教えてくだされ」
そう言って、青年がルキフェに手を差し伸べると、
「嫌でち!」
ブスッ!――と目潰しが入る。
「キタコレ!」
青年は目を押さえつつ、再び
痛そうだが、喜んでいるようだ。きっと彼らにはご
「ズッキューン♥
デュフフ――と笑う青年に、
「どりゃあ!」
とギルド職員のおじさんの飛び
(いったい、
状況が飲み込めない。
一方で――ルキフェ、モテモテ、コポォ――とイルミナが笑う。
(早速、影響を受けないで欲しい……)
やはり、<ロリス教>は教育上よろしくない。
ルキフェは一瞬にして、鳥肌を立てると、
「嫌でち! 生理的に無理でち!」
――今まで、僕の事を
(まぁ、それは置いておくとして……)
おじさんが青年に対し、馬乗りになって一方的に
「バルクスさん、その辺にしてください!」
と窓口の女性。
おじさんの首根っこを
「放せ! ワシは父親として、息子の間違いを正さなければならんのだ!」
と声を上げる。理由は分かったけど、暴力は良くない。
正直、今はおじさんの方が間違っているように見える。
「あっ!」
同時に僕は思い出した。
(この前、奥に居た態度の悪い職員――このおじさんだ!)
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